人間関係を円滑にする「ちょうどいい」気づかい おせっかいや余計なお世話にならない方法

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この点、「とりあえずなぐさめの言葉をかけてみる」というのが一般的な気づかいのイメージなのかもしれません。しかし、言葉だけでは相手に伝わりづらいことも多いものです。そこで小さな行動を起こせれば、きっと相手にもあなたの気持ちが伝わることでしょう。

上手に気づかいをするには、相手への想像力を欠かさないことが重要です。相手の事情を無視して、自分自身の視点で気づかいをしてしまえば、それは「余計なお世話」や「おせっかい」になってしまうこともあります。

そこで、おすすめしたいのが「感情にそっと寄り添う」ことです。相手の気持ちにそっとくっつくようなイメージをしてみてください。その人の周りに流れる空気、ピリピリしているとか、ボーっとしているとか、眠そうだとか、感じることがあると思います。

それは、相手の表情、眉毛の形、眉間のしわ、視線、目の力の強さや弱さ、口の形、声のトーン、言葉数、鼻、耳、手や足の仕草、物の置き方、ドアの閉め方……といった目に見えるものや、音として聞こえるものがヒントとなってあらわれてくるからです。

五感を使って「何となく」感じ取る

人間というのは五感を使って、それらを「何となく」感じ取っています。その人を包む空気がなんとなく重いのならば「ああ、今日はこの人は元気がないんだなぁ」と、いつもより口角が上がってすこしテンションが高かったのならば、「今日はいいことあったんだなぁ」と思いますよね?

それは、決して難しいことではありません。職場の同僚、友達、恋人、奥さんや旦那さん、お父さんお母さん……接する回数の多い人ほど、その変化に気づきやすいはずです。

そして、ちょっと服装や表情などの雰囲気が明るくなったときなどは「服の雰囲気が変わったね、何かいいことあった?」「いつもよりイキイキしているわ、何かあったの?」と聞いてみてください。

「愛の反対は無関心」という言葉があるように、自分のことをきちんと見てもらいたいのなら、自分も相手のことをきちんと見てあげること。相手が喜ぶ気づかいは、そこからはじまります。

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