最速で目標達成する人が使う「KPI以外」のワザ

Google、Facebook、メルカリが導入

収益向上を大目的とすると、Objectiveに「売り上げ」や「利益率」などを挙げてしまいがちですが、それだと「ワクワク」しません。そこで、店舗のスローガンとして「お客さんが笑顔で帰っていくお店にする」をObjectiveにしました。

なお、このObjectiveも、当初は「最高のおもてなしをする」というものだったのですが、「おもてなしをする」というのはスタッフ側の自己満足にすぎません。「おもてなしをした結果どうなるか?」という観点から、「お客さんが笑顔で帰っていくお店にする」に着地しました。

Key Resultには、当初「おいしい食事を提供する」というものが挙がりましたが、これは飲食店として当たり前のことであり、また測定が難しいため、却下。「値段が高ければおいしいはず」という意見もありましたが、そうなると収益向上につながるとは判断できないというのも、却下の理由でした。

【システムインテグレータの人材採用チームの例】

Objective → Webマーケティング事業で1番になる

Key Result  A:データサイエンティストを採用する → 3名
       B:データサイエンティスト候補と面談する → 20名
       C:データサイエンティストの職務が定義されている

システムインテグレータで新たな事業分野を開拓することになり、ふさわしい人材を雇用するために、人事部と担当事業部の代表で人材採用チームを結成。そのチームのOKR例です。

当初は、Objectiveが「データサイエンティストを3名採用する」、Key Resultが「人材募集サイトに告知を掲載する→10サイト」「告知文を作成する」というものでした。これでは「Key Resultがタスクになっている」という、好ましくない兆候が出てしまっています。

そこで、チームで「なぜ、データサイエンティストを3名採用する必要があるのか?」についてディスカッションをしてもらったところ、「Webマーケティング事業で1番になる」へとメンバーの意見が収束されていったため、それを新たなObjectiveとしました。

このディスカッションの中では、「そもそもデータサイエンティストってどういう人なのか」という疑問も挙がりました。実は、誰しもぼんやりとしたイメージはあったのですが、言葉にしようとするとできなかったのです。そこで、それを決めるということを、最初のKey Resultとしました。

「Action」を加えた「KPTAふりかえり」

このように目標が決まったら、それを進めるための設計をし、1日、1週間といった複数のPDCAを回しながら取り組んでいきます。

そしてこのOKRを進めるうえでキモとなるのが、1週間に1回集まってOKRブリーフィングを行い、達成状況を自己評価する「ふりかえり」のプロセスです。

1つの例として「KPTAふりかえり」を紹介しましょう。KPTとは、ご存じKeep、Problem、Tryの3項目。KPTAふりかえりとはこの3つに「Action」を追加した4つの視点を持つ思考フレームワークを用いてふりかえるファシリテーション手法です。

Actionは、「実施すること」。Tryを受けて、具体的に行うことです。誰が、いつ、何を、どうやって行うのかを明確にします。ここがポイントになります。

次ページProblemの確認とKeep欄の整理がミソ
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