フツウの就活生が公務員も受けるべき深い理由 「面接重視」の傾向が明らかに強まってきた
公務員試験の面接で特有の「面接シート」
公務員試験では、個別面接の際、事前あるいは当日に「面接シート」の提出が求められるのが一般的です。受験先によって名称が異なることはありますが、民間企業で要求されるエントリーシートとそれほど違いはありません。
民間企業の就活ではエントリーシートを通過することが重要になりますので、いかに目にとめてもらえるか、読んでもらえるかを意識して書く必要があります。一方、公務員試験では、1次試験(筆記試験)を通過すれば、その後の2次試験(面接試験)は"必ず"受験できる仕組みになっています。
そのため、面接シートは民間企業のエントリーシートと違って、読んでもらえることは確実です。ですから、それだけで評価の対象となることはありません。とはいっても、受験先に提出し、面接官(採点者)の目に触れるので、いい加減なことは書けません。
面接シートは1次試験を通過すれば必ず読んでもらえますから、策を弄する必要はなく、ストレートに「自分が伝えたいこと」を簡潔に書く、というのが基本姿勢です。
例えば、市役所を訪れた際、個性的な職員さんがいることで何かメリットがあるでしょうか。役所の職員であれば、没個性的でも迅速・正確に事務処理をこなしてくれる人のほうが、安心して仕事を任せられると思いませんか。
"行政サービスを平等に提供する"という点から考えると、公務員の仕事は原則"誰がやっても結果は同じ"であることが要求される面もあります。とすれば、面接の場面であなたが伝えるべきことは、公務員として求められる基本的な資質や能力です。
つまり正確・迅速に事務処理をこなせることや適正・公平にサービスを提供できることです。海外留学経験やボランティアなどの経験がない、サークルやアルバイトのほかに人に語れる経験がない、と悩む必要はまったくありません。自分が、これまで取り組んできた経験を、面接官に真摯に伝えられればいいのです。面接シートを書くときの基本姿勢も、まさにそれです。