フツウの就活生が公務員も受けるべき深い理由 「面接重視」の傾向が明らかに強まってきた
面接シートにはさまざまな項目が並んでいますが、結局のところ面接官が聞きたいのは、志望動機、学生時代に力を入れたこと、自己PR(組織への貢献方法)の3つに集約されます。
面接官が聞きたい項目は3つだけ
面接においては、この3つが形を変えて、いろいろな角度から聞かれていると思っておいて、まず間違いはありません。そこで、この3つについて、質問に答えるための"軸"となる回答を準備しておく必要があります。
これは、3つの中で、いちばん悩む項目ではないでしょうか。
民間企業ではなく、あえて公務員を目指した理由を志望動機にしてしまう人が多いですが、それだけでは評価はしてもらえません。面接官は、そこからもう一段階深く踏み込んだ「なぜその自治体か」「なぜその省庁か」を知りたいのです。
採用する側から見ていちばん説得力があるのは、自分のやりたい仕事が、そこでしかできないからという理由でしょう。ただし、都道府県庁、市役所などを受験する場合に、「自分が生まれ育った○○県に恩返しがしたい」といった理由は、志望動機として語るには不十分です。なぜなら、それはあくまできっかけにしかすぎないからです。
志望動機としておすすめなのが、"理想を語ること"です。例えば、県職員志望と仮定したならば、「私は○○県を○○という県にしたい。そのためには現状、○○の課題がある。だから私は、県職員として○○の仕事がしたい」という具合です。
採用側は面接で将来的に組織の中心となって支えられる人物かも見ています。その問いに答えられるだけの志望動機を準備しておくことが重要なのです。
面接シートに「あれをやった」「これをやった」「こんな経験をした」と事実を並べるだけでは評価されません。志望先の自治体などで求められる(つまり、必要だと思われる)能力を明確にし、そこから発想して、「それにはこの能力が必要だ。だからそのためにこんな経験をした」というエピソードを伝えられると説得力が増します。
つまり、ゴールからの発想で、さまざまな経験の中から採用側に興味を持ってもらえるものをチョイスするのです。取り上げるエピソードは、アルバイトやサークル活動、ボランティアなど、何でも構いません。もちろん大学でのゼミ活動など、学業について語ってもいいでしょう。
ポイントは、あなた自身の行動を中心に、面接官が場面をイメージできるような具体的な記述を心がけることです。
自己PRについても、「学生時代に力を入れたこと」と同様に、"志望先の自治体などが求める人材(能力)は?"ということを意識して、自分の強みを志望先の業務にどう生かしていくかを具体的に伝えます。
例えば、「私には○○という強みがあります。この強みを○○の分野で生かし、県民のために力を尽くしていきたい」という具合です。その他、決意表明や抱負を述べるというのもいいでしょう。
ぜひ参考にしていただきたいと思います。
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