外国人には理解できない「無礼講」の時の距離感 無礼講の時に無礼で怒られるって何?

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外国人との信頼関係が進み、しばらくぶりの再会となった場合、待っている次のステージが「ハグ」ですね。ハグは、特に異性に対して行う場合はちょっとためらってしまうかもしれません。これも前回のファーストネーム問題と同じく、どの瞬間からハグをしてよいのか、一概には言いにくいものがあります。

無難なところでは相手が求めてきたら応じる、かと思いますが、例えばかなりお酒を飲んで盛り上がった別れ際などはハグしてよいと思います。1回ハグした経験のある相手ならば、再会のとき、しばしのお別れの際などはハグすると相手への友情を示すことができると思います。

無礼講がよくわからない!

さて、かなりお酒を飲んで、と書いて思い出した最高難度の日本のビジネス習慣がありました。「無礼講」です。

無礼講については皆さんに説明の必要はないと思いますが、むしろ改めてお聞きしたいことがあります。今日は無礼講だと言って飲みます、騒ぎます、すっごく仲が良くなります。上の人も、若い人も。

ちなみに、海外にも「一気飲み」のように仲間内でショットグラスを一斉に空けることがあります(主に若い人ですが)。これは一緒に飲んで仲良くなろうよ!というもので、ああ日本でもこういうところは一緒なんだなー。これはすばらしい! よかったよかった。

……と思って翌日オフィスに行きますよね。そうすると昨晩あんなに意気投合した若い人が「デビットさん、おはようございます」と、なんだかまた他人行儀な距離感に戻っているんですね。昨日の記憶をなくしているわけではありません。どうしてこうなるのでしょうか。

オフィスでの立ち振る舞いと、お酒の席での盛り上がりに非常に大きなDiscontinuity(不連続性)を感じます。広報担当のS君から「デビット、それはハレとケだよ」と言われましたが、うーん難しい。無礼講に参加して、日本文化の奥深いところについて自分がいかに無知であるかを再確認することになりました。

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