外国人には理解できない「無礼講」の時の距離感 無礼講の時に無礼で怒られるって何?

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なお、聞くところによると「あいつは無礼講で部長に無礼なことをした」として怒られるケースもあるそうですね。ますますわからなくなってきました。

ちょっと話をビジネスに戻します。

足をドンと机の上に投げ出すのは割と普通

映画などでご覧になったことがあると思いますが、ミーティング中に机にドンと足を乗せる外国人がいます。さすがに取引先相手にあれをやる人はいないと思いますが、社内で同僚と話すときなどであれば結構普通にやる行為です。

おそらく室内で靴を履く習慣と関連があるのかもしれませんが、あれは普通に日本や東洋の常識からすると、ずいぶん失礼な振る舞いですよね。

自分とは違う習慣に触れると「失礼だな」と感じることもあるかもしれません。ただし多様性というものはつねに無意識のうちに存在するものなので、ここで相手を悪く言っても何も生まれてきません。互いの違いを知るということはとても意味のあることです。

冒頭の名刺交換大会についても、デビットのコラムを読んだから外国人には名刺を渡すのはやめよう、ではなく、日本のビジネスの習慣でここが海外の人からみると珍しいんだな、とわかってやれば、それを説明することでうまいアイスブレイクになるかもしれません。

今回のポイント。名刺交換は効率的に。あいさつはまずは握手で乗り切ろう。ちょっとギャップを感じたら、そのギャップをネタに相手と近づくきっかけにしよう。無礼講で本当に無礼なことは、どうやらしないほうがいいらしい。

それではまた次回!

デビット・ベネット テンストレント最高顧客責任者

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David Bennett

1979年にジャマイカで生まれ、カナダ国籍を持つ。カナダトロント大学大学院卒。早稲田大学にて日本語を習得、学習院女子大学大学院にて日本古典文学を学ぶ。東京でコンサルタントとして社会人キャリアをスタート。AMD社コーポレートバイスプレジデント、および同社のレノボアカウントチームのゼネラルマネージャーを務め、コンシューマー、コマーシャル、グラフィックス、エンタープライズプラットフォームなど広範な事業を手掛ける。2018年5月レノボ・ジャパン社長に就任、2022年6月から現職。古典文学が好き。

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