人前で緊張する人は自分の「期待値」が高すぎる ハードルを下げ、安全ネットを張るのがコツ
人前でのプレゼンや司会など、重要な局面における「緊張」や「あがり」の悩みを持つ方も多いのではないだろうか? 深刻なあがり症に苦しみながらも長く向き合ってきた筆者は『音楽家に学ぶ、プレゼンで生きる緊張対策術』(2019年1月21日配信)でも、対処法を紹介した。
その核にあるのは、『相手や聴衆に伝えたいことを伝える意識』>『うまく話そう、ミスがないようにしようとする意識』という自分の意識バランスを確立することである。
もちろん、ノーミスや最高の結果を保証するものは、この世に存在しない。つねに、本番の感覚というのは特別であり未知だからだ。その特別なエネルギーが、音楽の演奏会やライブ、スポーツの試合、ビジネスにおける重要なプレゼンで「その場にいた者だけが感じる特別な『何か』」をもたらすのだ。
だから、「うまくいくようにしよう」「ミスがないようにしよう」という意識は、本番の緊張感に適切に対処して乗り越え、最善のパフォーマンスをすることに対して助けにならないことが多く、むしろ阻害するものだ。
必要なことは、「伝えたいことを伝える」というアクションに意識を向け集中し続けることだ。
今回は、不安やプレッシャーをどう軽減していくかについてお話ししたい。
期待値を下げ、安全ネットを張る
これには、2つのやり方がある。
② 安全ネットを張る
この2つは厳密に分類する必要があるものではなく、考えの整理のためだ。
本番のパフォーマンスや結果を決定づけるものは、準備の質と身につけているパフォーマンスに関する技術の水準だ。
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