「面倒くさいと思われないか」などといらぬ心配をする必要はない。「自分のスキルを認めて、わざわざ頼ってくれたのか」と、あなたを歓迎してくれる可能性のほうが高いからだ。佐々木氏も、このメールをきっかけに知り合った5人が、その後も、頼れるメンターのような存在になったという。
「だから、営業課長になってから、営業にまつわるトラブルが発生するたびに、このときの5人に相談できました。場合によっては対応策のアドバイスのみならず手助けもしてもらえた。私にとって大きな力となりましたね」(佐々木氏)
こうしたポジティブ手抜き術。効率的な仕事術の精度を高めるうえで、佐々木氏が大切にしているものが「メモ」だ。
「とくにメモしたのが仕事でミスをしたとき。『なぜミスをしたのか』『どうしたら防げたか』と反省点と改善点を書き込んだ。また、それを事あるごとに読み返します。こうした“内省”を続けることで、記録は記憶へと変わる。同じようなミスを起こさないための知見へと生まれ変わるのです」(佐々木氏)
ハードに働く経験をすることが大事
一方で、佐々木氏は「若手のときはハードに働く時期が絶対に必要」とも説く。必死でもがき、目の前の課題解決に奔走した経験は、必ず血肉になる。自分がどこまでできるのか、体力も気力もある若いうちに、経験を積んでおくことは、やはり大切だからだ。
「まあ、今の時代はちょっと言いづらいんですけどね(笑)。ただ”意味のない長時間労働”や“ムダな仕事“に貴重なリソースを割かないことこそ大事なんですよ」(佐々木氏)
正しく身になるハードワークをするために、ムダでムラあるハードワークを削ぎ落とす。ワーク・ライフ・バランスの神様からの助言、さっそくあなたも、メモって、パクって、略してほしい。
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