「英語を話せる子」が自然にやっている勉強法 「今年こそ英語」と張り切る親に教えたい

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NHKで放映されているアメリカのコメディ・ドラマ「アイ・カーリー」が大好きな小5と小2の兄妹がいました。最初は母親が「英語でも見られるわよ」と副音声の英語を勧めたそうです。すると彼らはまずは日本語で、その後に副音声の英語で見て大笑いしていました。

いまや大学生になったお兄ちゃんに聞いてみると、「英語でなんて言ってるのだろうとただの好奇心で、何度も同じDVDを見ていた」とのこと。中学生女子のドタバタコメディですが、アメリカの文化も知ることができ、英語だけのホームドラマでも子どもは楽しんで見ることができるようです。

困っている外国人に話しかけてみる

また先日、8歳と5歳の娘をもつお母さんが話してくれました。「先日、夫が娘を連れて自分が見たいアメリカ映画を観に行ったんです。そうしたら娘たちが真剣に見ているので驚いたと言っていました。字幕が読めるわけではないでしょうに、子どもでも理解できるのですね」と話されていました。

これら2つの家庭では先に述べたように、家の中で英語絵本が録音されたCDをよく流していました。なので、子どもたちは英語に対して壁を作ることがなかったのです。また、「子どもだからわからない」と判断するのではなく、子どもにはさまざまな経験をさせることが重要です。

近頃では、町で外国人観光客に出会うことも多くなりました。彼らが困っているようなら、「May I help you?」の一言が彼らの助けになります。大人がそのような態度を子どもに示すのはとても重要です。

駅のキップ売り場で外国人に声をかけたら、答えは鉄道オタクの小5の息子のほうが知っていたというエピソードを聞きました。彼は、英語は話せないけれども、行き方を教えられたことに自信を持つようにになって、「次はボクから話しかけよう」と、お父さんに英語でどのように言えばいいのか教えてもらったそうです。

何よりも大切なのは、子どもだけにやらせず、保護者や大人も一緒に行うということです。子どもは敏感ですから、「お父さんは英語が話せないからボクには話せるようになれって言う」「お母さんは自分が勉強しなかったから、私に早くから勉強させようとしている」と思ってしまうと、なかなか身につかないどころか、拒否反応を示してしまうようになりかねません。たとえ失敗しても、「私も興味を持とう」「子どもと一緒に学び直してみよう」とする保護者の態度が実はとても重要なのです。

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