1本500円の低価格ワインを美味しく選ぶ方法 値段よりも産地よりも「保管環境」を見よ!

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もっとも肝心なのは、なんと言っても味だろう。ボトルの裏面には、手がかりになる目安が書いてある。白なら、甘口~辛口。赤なら、ライトボディ、ミディアムボディ、フルボディなど。

ワイナリーやメーカーによっても定義は微妙に異なるので、この表記を手掛かりに選ぶことになる。たとえフルボディと表記があっても飲む人により感じ方に個人差があるので、一度試すほかないようだ。

甘いワインに当たりがっかり…という時のリカバリー法

筆者は、期待していた以上に甘いワインに当たってしまい、がっかりしたことが何度かある。その場合にとお勧めされたのは、炭酸で割ること。炭酸にレモン果汁などを加えて、ワインカクテルとして楽しみながら飲みきる方法だ。また、砂糖を入れて煮溶かし、粉ゼラチンを加えてワインゼリーに仕立てるのもいいかもしれない。赤ワインなら、ビーフシチューやトマトソースの煮込みに使うのもありだろう。

筆者自身は、トライアルでたまに紙パックの100円ワインを買ってみたりもするが、プロの意見としては無難なのは750mlのフルボトルで580~780円あたりではないかとのことだ。さすがに200円台はお勧めしないという。

なお、同じ銘柄のワインでも、販売店によって売価は異なっている。今回、よく店頭で見かけるラベルのチリワインの価格をスーパーやドラッグストア、ディスカウントストアで調べたところ、最安で398円、最高で548円だった。その差150円にもなる。

もちろん、価格だけではなく、先に述べたような売り場環境も大事だろう。安いからと言って劣悪な状態のところで買うよりは、配慮が感じられる店で買ったほうがいいはずだ。たかが低価格ワイン、されど低価格ワイン。ワインはなるほど奥が深い。

年間でワインの消費が伸びるのは、これからだという。ボジョレーにクリスマスパーティ、年末年始の集まりにと、購入する機会も増える。お手頃価格の掘り出し物をぜひ見つけてほしい。

松崎 のり子 消費経済ジャーナリスト

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まつざき のりこ / Noriko Matsuzaki

20年以上にわたり『レタスクラブ』『レタスクラブお金の本』『マネープラス』などのマネー記事を取材・編集。家電は買ったことがなく(すべて誕生日にプレゼントしてもらう)、食卓はつねに白いものメイン(モヤシ、ちくわなど)。「貯めるのが好きなわけではない、使うのが嫌いなだけ」というモットーも手伝い、5年間で1000万円の貯蓄をラクラク達成。「節約愛好家 激★やす子」のペンネームで節約アイデアも研究・紹介している。著書に『お金の常識が変わる 貯まる技術』(総合法令出版)、『「3足1000円」の靴下を買う人は一生お金が貯まらない』(講談社)、『定年後でもちゃっかり増えるお金術』(講談社)。
【消費経済リサーチルーム】

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