英語「マネー」の美しくも何気に意味深な語源

今日誰かに話したい金融英語の語源

金融英語の語源をさぐると意外な関係がわかります(写真:makaron*/PIXTA)

「キャッシュ」「ハイリスク・ハイリターン」「デフォルト」……。私たちが日常的に使う言葉の中には、英語が多く含まれています。特に金融用語は英語だらけ。いつもなんとなしに使っているこれらの言葉ですが、語源や背景がわかると味わい深くなるだけでなく、いろいろ応用できるかもしれません。本連載では、さまざまな金融英語の語源をわかりやすく、楽しく紹介していきます。

クレジットの語源は?

Credit

「クレジットカード(credit card)」でよく知られる credit という言葉はラテン語の「信じる」という意味の動詞credere という動詞の過去分詞から生まれた言葉で、「信じられること」から「信用できること」の意味になったものです。

現在では一般に「信用」「信用貸し」などの意味がよく知られていますが、映画などの配役字幕などを「クレジット・タイトル(credit title)」 というように「製作者、提供者を明らかにする」といったような使い方もします。

そこで「債権者、貸主」のことを「信用貸しした人」ということから creditor という意味になります。金融関係の人から「クレジット・ライン(credit line)」という言葉を聞きますが、これは「信用供与限度額」のことです。これは新聞、報道などでの「情報提供者」の意味もあります。

この他よく使われる派生語に 「credulous(信じやすい、だまされやすい)」、名詞形の 「credulity(だまされやすさ)」があります。直接の形容詞は 「credible(信じられる)」ですが、否定形の 「incredible(信じられない)」のほうが、「スゴい!」などの意味で、会話で連発されていますね。

また、キリスト教に詳しい人、バッハの宗教音楽などが好きな人でしたら credo という言葉をどこかで聞いたことがあると思います。これは「ミサ曲」の最初に歌われる条文で、一般に「クレド」(使徒信条)と訳されているラテン語で、「私は信ずる」という意味の活用形です。現代英語では creed と呼ばれているものです。

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