「初めて配属された部署の上司がイヤな感じ。もう辞めたいよ」――。
読者の中には、上司に対してネガティブな感情を抱いている若手社員がいるかもしれない。しかし“ツイていない”と嘆くのはまだ早い。上司がイヤな人だと感じるのは、単に「ソーシャルスタイル」の違いだけかもしれないからだ。
「それを知ると、苦手意識がスッキリ消えるかもしれませんよ」。
そう話すのは、『面倒な“やりとり”がシンプルになる仕事のコツ48』『この世から苦手な人がいなくなる』などの著書を持つ、らしさラボ代表の伊庭正康氏だ。
ソーシャルスタイルとは、アメリカの産業心理学者であるディビット・メリル氏が提唱した、人間のコミュニケーションのスタイルのこと。
「感情」と「自己主張」の大小を軸に、次の4つのタイプに分けられるという。
ソーシャルスタイルで見ると、人間は4タイプ
下記のように分けられるので、自分がどのタイプに当てはまるかどうか考えてみてほしい。
1. 勝負重視型(ドライバー)
あまり感情を表に出さないが、自己主張が強いタイプ。「勝つこと」を重要視し、合理的に目的を達成することに重きを置く。せっかちな人が多い。
あまり感情を表に出さないが、自己主張が強いタイプ。「勝つこと」を重要視し、合理的に目的を達成することに重きを置く。せっかちな人が多い。
2.注目重視型(エクスプレッシブ)
感情表現が豊かで、かつ自己主張も強いタイプ。勝つことも重要だが、それよりも「注目されたい」という気持ちが強い。話すときも、ボディランゲージやエピソード・比喩を用いて、感情をこめて話す人が多い。
感情表現が豊かで、かつ自己主張も強いタイプ。勝つことも重要だが、それよりも「注目されたい」という気持ちが強い。話すときも、ボディランゲージやエピソード・比喩を用いて、感情をこめて話す人が多い。
3.気持ち重視型(エミアブル)
感情が前面に出るが、自己主張はしないタイプ。勝負重視型と正反対で、勝ち負けよりも、周囲の人たちの気持ちを重視する人が多い。
感情が前面に出るが、自己主張はしないタイプ。勝負重視型と正反対で、勝ち負けよりも、周囲の人たちの気持ちを重視する人が多い。
4.理論重視型(アナリティカル)
あまり感情を表に出さず、自己主張もしないタイプ。勝ち負けよりも「正しさ」を重視。物事を分析的にとらえ、データや理論、前例などの理屈に重きを置く人が多い。
あまり感情を表に出さず、自己主張もしないタイプ。勝ち負けよりも「正しさ」を重視。物事を分析的にとらえ、データや理論、前例などの理屈に重きを置く人が多い。
トピックボードAD
有料会員限定記事
キャリア・教育の人気記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら