「いい子でいたい」女性が軽んじられるワケ

長年続けると「考えない人」になりかねない

言いたいことを言わずに我慢していると、何も考えない人になりかねません(写真:nonpii/PIXTA)
ベストセラー『女性の品格』から12年。坂東眞理子・昭和女子大学理事長がいま考える、人生100年時代を納得して生きるために必要な「女性の美学」とは? 大人の女性の3大場面、「職場」「家庭」「社会」それぞれの場で女性の直面する問題にどう対応するか、この連載ではつづっていただきます。

いい子でいたい女性たち

女性は幼い頃から「人と仲良くしなさい」「人から好かれなきゃ」「けんかしてはダメ、我慢しなさい」「人の嫌がることを言ってはいけません」と言われながら成長します。

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自分の意見を主張すると嫌われる、目上の人の意見には素直に従い反論しない、自分の自慢をすると反感を持たれる、と心に刷り込まれます。

日本では女性だけでなく男性も周囲と波風を立てないように、周りと仲良く、と言われて育ちますが、女の子に対してはことのほか「いい子であるべし」という期待、圧力が強いのです。

最近の若い女性のなかには「ノー」という子が増えてはいますが、まだ少数派です。親には「いや」という子は多いのですが。他人には遠慮しています。

多くの女性は「いい子」でありたいと願うあまり、「○○するのはいやです」「それは違います」「できません」とはっきりノーと言うことが苦手です。

しかし働く女性は、いつでもだれからもどこでも好かれる「いい子」でいるのは不可能だと覚悟しなければなりません。自分自身に好みも意見も倫理観もなければすべて「イエス」と言えるかもしれませんが、それは自分にとっても不本意ですし、職場にとっても、周囲の人にとってもプラスにはなりません。

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