「いい子でいたい」女性が軽んじられるワケ 長年続けると「考えない人」になりかねない

✎ 1〜 ✎ 4 ✎ 5 ✎ 6 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

重要なのは、自分が変だなと思いながら我慢して言うべきことを言わなければ好かれるわけではないことです。ノーと言わなければ憎まれることはないかもしれませんが、それだけです。尊重されることもなければ、好かれることもなく、ただ軽んじられます。いつも他人の意見に従っていると、いい人だけど頼りない人と思われてしまうのが普通です。

もちろん無視されないために反対したり、批判する必要はありませんが、おかしいと思えばおかしいと言い、悪いと思えばノーと拒否しましょう。もちろん丁寧に、優しくです。

「ノー」と言うと嫌われるという思い込みから抜け出るのは大変ですが、一人前の社会人になるために必要なプロセスです。

自分なりの意見や提案を持つ

そして女性に今必要なのは言うべき意見や提案を持つことです。言いたいことも言わずに我慢ばかりしていると、言いたいことがなくなります。配慮ばかりしていると何もできない、何も言わない、そして何も考えない人になりがちで、そこにいなくてもいい人になってしまいます。

普段から人の言うことを無批判に鵜呑みにするのではなく、しっかり考えて自分なりの意見や提案を持つよう努めることです。その意見や提案を感じよく表現すること、納得してもらうにはどういえばよいか工夫することが大事なのです。

仕事のうえでも人生のあらゆる場でも、意見を言えば反対する人は必ずいて波風が立ちます。それが正論だったり、説得力があるほど反感を持つ人はいるので面倒ですが、想定内と受け止めましょう。

意見を言うと、いまだに「女のくせに」「生意気だな」などと言う人、思う人もいますが、それにひるまないでください。何も考えない、意見を持たない、そして何も言わないのが身を守るすべだったのは古い日本的経営の時代の話です。

良い意見なら反感を持つ人もいるでしょうが、一方で「なるほど」「そのとおりだ」と賛成してくれる人もいます。そしてあの女性はちゃんと考えて人前で意見を言えるのだと思われるのは、職場で評価される第一歩です。どうしたら感じよく、明るく、丁寧に表現できるか工夫するのが重要であって、言いたいことを我慢するのが女性の美学ではありません。

次ページ具体的にはどうしたらいいのか
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事