アンダーアーマーが卓球新リーグで狙う勝機 ドーム・安田秀一CEOが分析する卓球の可能性

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8月上旬に行われたTリーグのユニフォーム発表会見の様子。右端が松下浩二専務理事、その隣が安田秀一CEO。選手たちと並んで、理事に就任した福原愛さん(左端)も出席した(筆者撮影)

「卓球というスポーツのポテンシャルは、正直、完全に未知数です。実際に市場を耕してみないとわかりません。ただ、うまくいけば大きく発展する可能性は十分に秘めているでしょう」

10月24日(水)に開幕が迫る卓球の新リーグ「T.LEAGUE」(Tリーグ)。

そのユニフォームの公式スポンサーとなったUNDER ARMOUR(アンダーアーマー)のブランドを日本での総代理店として展開するドーム代表取締役CEOの安田秀一氏は、卓球市場の可能性についてこう分析した。

ドーム社はこれまで、契約チームとして読売ジャイアンツ(プロ野球)、大宮アルディージャ(サッカー)、琉球ゴールデンキングス(バスケットボール)、パナソニック・ワイルドナイツ(ラグビー)など、さまざまなスポーツチームのユニホームサプライヤーとなっているが、卓球分野への進出は今回が初。

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卓球用品を製作してきたこともないため、まさにゼロからのスタートだ。

今までかかわることのなかった、“完全に未知数”だという卓球市場に、なぜ参入することを決めたのか。

そして、卓球というスポーツにどのような未来を描いているのだろうか。1年目のシーズン開幕目前となった今、安田氏本人にその真意を聞いた。

契約をするのに「有名かどうか」は関係ない

「松下(浩二専務理事)さんの熱意、これしかない」

8月2日、東京・六本木で行われたTリーグユニフォーム発表会見で、Tリーグとパートナーシップ契約を結んだことを発表したドーム。安田氏はこの日の会見に登壇し、Tリーグへの協力を決めた理由をこう述べた。

松下氏とはじめに会話を交わしたのは今年の5月だったという。改めて当時の会談内容について聞くと、安田氏は真っ先に「松下さんはじめ、Tリーグ幹部の方々が新しいことに挑戦したいという想いが非常に強かった」と振り返る。熱量の高さに圧倒された様子だった。

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