「今日という日をずっと待ちわびていました。オープニングではすごく感動してしまって、ウルウルしてしまいましたし、試合では今までにないくらい緊張してしまいました。僕たち選手がいちばん興奮しているし、やりがいを感じています」
10月24日、東京・両国国技館。卓球の国内外のトップ選手を集めた新リーグ「Tリーグ」が開幕。10年以上にわたって日本卓球界を牽引し、国内にプロリーグが立ち上がるのを待ち望んでいた水谷隼は、試合後のインタビューで感慨深げに話した。
開幕戦のカードは男子のT.T彩たまと木下マイスター東京。
初戦はダブルス、残りの3戦はシングルスが行われ、計4試合の勝敗により、3-1で勝利した木下マイスター東京が勝ち点3を獲得。世界トップレベルのプレーに集まった卓球ファンは大いに盛り上がった。
ハイレベルなラリーが続いて、ポイントが拮抗すると観客からは大きな拍手が起こり、選手の名前をコールするなど大きな声援が送られていた。
両国国技館を”卓球の聖地”にしたいという思い
試合が始まる2時間前の17時。試合が行われる両国国技館前には、多くの卓球ファンや報道陣が集まっていた。入り口付近に並んでいたTリーググッズのブースをのぞくと品薄状態。入館前から、卓球ファンの盛り上がりを感じさせる光景だった。
実際に会場に入ると、天井には巨大モニターが4台吊るされ、普段は土俵がある位置に卓球台を1台設置。“大相撲の聖地”から、卓球仕様の両国国技館へと変貌を遂げていた。
試合開始30分前のオープニングセレモニーでは、モニターに張本智和(木下マイスター東京)らTリーグに出場する選手たちの映像が流れ始める。
それぞれの卓球人生の歩み、そして開幕へ向け意気込む姿がファンの前に映し出された。
その後、参戦する男女8チームの代表選手が登壇。最後にTリーグチェアマンの松下浩二が高らかに開幕宣言をすると、会場のボルテージが一気にあがった。
開幕カード、木下マイスター東京(東京)vs.T.T彩たま(埼玉)の試合。初戦のダブルスは、木下マイスターは水谷隼&松平健太ペア、T.T彩たまからはチョン・ヨンシク&平野友樹ペアが登場。注目の開幕1球目は、平野のサーブで幕を開けた。
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