東京ドームシティに「卓球場」ができたワケ ニッタクが取り組む卓球普及活動の狙い
7月下旬、東京ドームシティ(文京区)の黄色いビル5階に卓球場「TaKuSuRu(タクスル)」がオープンした。
“卓球を学ぶ。遊ぶ。どちらも楽しめる卓球スペース”というコンセプトのもとに誕生した同施設では、平日10〜17時の時間帯は"学びの場”として卓球用品の総合メーカー・ニッタク(日本卓球)が開催する卓球教室を実施。
平日17~22時と土日祝日の10~22時(最終受付はいずれも21時30分)は誰でも気軽に楽しめる卓球スペースとして利用可能だ。
「卓球が上手くなりたい」という向上心を持った人はもちろん、仕事帰りのサラリーマンから子供連れのファミリーまで、あらゆる層の人に向けて新たに「卓球ができる場所」を提供することが狙いだ。
卓球教室には、元女子卓球日本代表監督の近藤欽司氏、2014年世界選手権団体銀メダルの石垣優香選手ら豪華講師陣が集結。ジュニア向け、指導者育成、ラージボールなどテーマや受講者のレベルに合わせたコースを用意し、それぞれ曜日ごとに開講している。
おしゃれな内装と充実した施設環境
この日、スペシャルゲストとして2012年ロンドン五輪団体で日本卓球界初の銀メダルを獲得した平野早矢香氏が登壇。
TaKuSuRuの印象について聞かれると、平野氏は「(施設までの)階段からおしゃれでびっくりしました」と卓球の発祥であるイングランドのユニオン・ジャックをモチーフとした内装に驚きの表情を見せると、「卓球ができる場所が増えていくことがトップ選手を育てる第一歩になると思うので、非常に嬉しい」と選手の育成強化に期待を寄せた。
さらに同施設には卓球台が3台設置され、いずれも世界選手権でも使用された最新型のモデルだという。
それに気付いた平野氏は「私が現役の時、ナショナルトレーニングセンターでも世界選手権で使われている卓球台が置かれていたのですが、いつも選手同士で台の取り合いが起こるんです(笑)。そんな台がここにあるのでびっくりしました」と驚きを隠せない様子だった。
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