東京ドームシティに「卓球場」ができたワケ ニッタクが取り組む卓球普及活動の狙い

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卓球の日である4月6日に開かれたイベント(筆者撮影)

今年、秋葉原の本社で開催された同イベントでは、ニッタク契約コーチの新井卓将氏と時吉佑一選手がゲストとして登場。

子どもから大人まで参加したワンポイントレッスンでは、1人ずつラリーを楽しみながら、それぞれの課題を見つけてはアドバイスを送る光景が見られた。

普段あまり卓球に馴染みのない子どもたちは、はじめはボールをラケットに当てることもままならなかった。しかし、コーチの助言を受けながら何度も練習を繰り返していくうちに、ラリーは少しずつ続くようになっていく。ボールを打ち返せるようになった子どもたちからは、自然と笑みがこぼれていた。

ニッタクが積極的に卓球の普及活動に取り組む理由は、そこにある。卓球は見るよりも実際にやったほうが魅力がわかるスポーツ。だからこそ、卓球に触れる機会を多く作り、その楽しさを多くの人に体感してもらうことに重きを置いて活動している。そうやって真の卓球の面白さ伝えることが、今後の競技発展に直結していくと考えているからだ。

都内に卓球施設が続々誕生!東京ドームシティでも

今や老若男女問わず、誰にでも楽しめる気軽なスポーツとして浸透しつつある卓球。競技人口も年々増え、都内だけを見ても徐々に「卓球ができる場所」は増加傾向にある。

子供たちに興味を持ってもらい、競技人口を増やすことも重要な取り組みだ(筆者撮影)

昨年の6月に東京・渋谷に誕生した複合型卓球スペース「T4 TOKYO」もそのひとつだ。

オープンしてから1年が過ぎたが、すでに卓球ファンの間ではお馴染みのスポットとして定着。スヴェンソンのグループ会社で2017年4月に設立されたスヴェンソンスポーツマーケティングが運営しており、渋谷のど真ん中で卓球をアツく盛り上げている。

東京ドームシティにはボウリングセンターやローラースケートアリーナ、ボルタリング・バッティング・ゴルフを楽しめる屋内型スポーツ施設がすでにある。

そしてこれからは、東京ドームシティでも卓球ができる。

卓球を真剣に学んで上手くなりたい人、仕事帰りや休日に卓球で遊びたいという目的がある人はもちろん、東京ドームで行われる野球の試合やコンサートの前後に立ち寄ってプレーすることも可能だ。

「東京ドームシティで、卓球していかない?」

この一言やこの発想が定着していけば、ニッタクが、そして日本卓球界が目指す未来に向けて、確実に一歩前進することになるだろう。

佐藤 主祥 フリーライター

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さとう かずよし / Kazuyoshi Sato

1991年、宮城県生まれ。新聞の専売社員、マスコミ系の専門学校を経て、独立。スポーツや新しい働き方を中心に、取材・執筆活動を続けている。学生時代は卓球部に6年間所属し、団体戦・個人戦で県大会出場を経験。野球を観ながらお酒を飲むことが何よりの喜び。

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