リーグ優勝した西武の打線だけじゃない強み

CS直前、今季のペナントレースを振り返る

10年ぶりのパ・リーグ優勝を決め、胴上げされる西武の辻監督。9月30日、札幌ドーム(写真:共同通信社)

皆さんこんにちは。プロ野球解説者の礒部公一です。

早いもので今シーズンのプロ野球セ・パ両リーグ戦も残すところ数試合になりました。

パ・リーグは、埼玉西武ライオンズが開幕から一度も首位を譲ることなく2008年以来10年ぶりのリーグ優勝を決めました。2位福岡ソフトバンクホークス、3位北海道日本ハムファイターズと、優勝以下のCS(クライマックスシリーズ)に進出する順位も確定しました。

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それにしても、今季の西武打線はすごかった!

経験者に加えて若手との融合で、1番から9番まで抜け目がなく、得点能力に非常に長けていました。

今シーズンのチーム安打数や打点・得点は球団記録を更新し、チーム打率はパ・リーグ1位となりました。その打線に隠れがちですが、実は走塁面でも盗塁数がリーグトップ。この機動力が使えたことで、爆発的な得点能力を生んできたのだと思います。

さらに大きな故障で離脱した選手も少なく、シーズン大半をベストメンバーで戦い抜けたことが非常に大きい。打順の変動はありましたが、レギュラーとして出場している選手が規定打席をクリアし、すばらしい成績を残しています。

また、常時試合に出ていれば試合の流れを把握し、その場面で自分自身が何をしなければならないかがわかってくるので、ベンチの考えがおのずと理解できる。ですから、ストレスのかからない効率の良い攻撃ができているのです。

西武のみならず、Aクラスに入るチームになれば、これくらいのことはつねに考えながら試合を進めています。

投手陣も存在感を放っていた

打線が目立ちがちな西武ですが、投手陣も防御率こそ悪かった(今季パ・リーグワーストの4.27)ものの、左のエース菊池投手、右のエース多和田投手がチームを引っ張ってきましたし、もう1人忘れてはいけない、阪神タイガースより移籍してきた榎田投手の存在が大きかったと思います。

昨年は阪神で数試合の登板と結果を出せませんでしたが、今季は移籍1年目で再ブレークし、自身初となる11勝と2ケタ勝利を挙げる活躍で、先発ローテーションをシーズン通して守りました。

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