リーグ優勝した西武の打線だけじゃない強み CS直前、今季のペナントレースを振り返る

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中継ぎ投手陣も、野田投手、平井投手と、勝ちパターンとして大車輪の活躍。

抑え(クローザー)に関しては、開幕直後は増田投手でした。しかし、不調で本来の投球ができず中継ぎにも回り、抑えのポジションが不在になってしまった。このときはどうなることかと思いましたが、BCリーグから2014~2015年に広島カープに在籍していたヒース投手を獲得。シーズン中盤からは抑え投手として13セーブを挙げるなど、しっかり仕事を果たしてくれました。

やはり西武ライオンズは投打でしっかりした中心選手がいるので、今年の優勝を少しは予想できていましたし、強かったな!としみじみ思いますね。

セ・リーグの3位争いが白熱

続いてセ・リーグです。

広島カープが3連覇を成し遂げ優勝。2位には私が期待していた東京ヤクルトスワローズが確定しました。

まだもつれていたのが3位争い。

10月8日現在で3位巨人、4位DeNAベイスターズでした。巨人がシーズン最終戦の9日阪神戦で、勝利し3位が確定しました。DeNAも巨人が負けてシーズン残り2試合を勝てば、逆転で3位に滑り込んでくるというもつれた状況でしたが、巨人がCS出場を決めました。

この2チームの状況には、野球ファン、特に両チームのファンは目が離せなかったでしょう。

セ・リーグは開幕直後から広島カープが他チームの追随を許さず、独走で駆け抜けましたが、2位以下のチームは夏場までチームの勝率が5割以下と混沌としていました。

そこから最初に抜け出したのがヤクルトスワローズ。

当コラムにも以前書きましたが、今年のヤクルトは昨年の最下位という悔しさをバネに、昨シーズン終了直後から猛練習と意識改革を行い、勝ちにこだわった非常に良い戦いができたように見て取れました。

ほかのチームは主力選手に故障なども多く、シーズンを通してフルの戦力で戦えなかったことが低迷につながったように思えます。

そして、今月13日からはクライマックスシリーズ・ファーストステージが始まります。

私自身も、昨年はコーチとしてクライマックスシリーズを経験しましたが、正直短期決戦ですので、どこが勝ってもおかしくないと感じました。

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