甲子園後も「U18」の活躍に注目が集まるワケ

このワクワクは10月のドラフト会議まで継続

野球のU18アジア選手権に出場する高校日本代表の記者会見で、ポーズをとる(左から)小園海斗選手、主将の中川卓也選手、吉田輝星投手=8月26日、東京都内(写真:共同通信社)

皆さんこんにちは、プロ野球解説者の礒部公一です。

全国高校野球選手権大会の決勝では、大阪桐蔭と金足農が対戦。大阪桐蔭が金足農・吉田選手を打ち崩し、史上2回目の春夏連覇を達成しました。いやはや、観ている方も最後までめちゃくちゃ盛り上がりましたね!

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今、選手たちは高校日本代表チームとして、U18アジア選手権で熱戦を繰り広げています。

甲子園は閉幕しましたが、まだまだ野球ファンをワクワクさせ続けてくれそうです。このワクワク、どうやら10月のドラフト会議まで継続しそうですね!

私自身も甲子園のあとに高校日本代表を経験しています。

選手が招集されてから大会までは、ものすごい短期間。なので、世間から見ればチームづくりは非常に難しそうに感じるでしょう。

ですが、個々の能力が高いトップクラスの選手は、まだ若い高校生であっても、試合の中での状況判断がすでにできる高い能力を備えています。よって、役割分担の割り振りがしやすく、短期間の合宿でも高いレベルの強いチームが、比較的すんなりできるのではないかと考えています。

金属バットと木製バットの違い

選手にとって今までの高校野球とのいちばんの違いは、金属バットから木製バットに変わることです。

木製バットは金属バットと違い、バットの根元で打ったり(いわゆる“詰まった当たり”というヤツですね)、先端で打ったりすると(こちらは“泳ぐ”また“泳がされる”と表現されます)、木製なだけにバットが折れることもある。

すでに木製バットで練習している選手やチームもあるとは思いますが、試合で使用することは初めてで、苦労する選手も出てくるのではないでしょうか。

私の時代は社会人野球まで金属バットを使用していたので、プロ入り直後の私も非常に苦労したものです。金属バットのほうが詰まったり泳いだりしても力強い打球が飛びますが、木製バットは本当にバットの芯でとらえなければ強い打球は生まれない。

その反面、木製バットは“しなる”ので、芯に当たったときは打感もイイですし、バットにボールが一度くっ付いて飛んで行くような感覚がある。これがなんとも快感なんですよ!

壮行試合の中ではどれくらい日本代表選手が対応できるか観ていましたが、大阪桐蔭の根尾昂選手や報徳学園の小園選手は、金属バットと変わらない打撃を見せてくれましたし、改めてその能力には感心し直しました。

9月3日から開幕した選手権は、開催地となる宮崎県の盛り上がりが目に見えるようですね!

初戦の香港戦で26点大勝発進し、4日のスリランカ戦でも大勝した彼らの戦いからも目が離せません。

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