医学部は「志望理由書が必須」の大学も多く、新たな志望校では「何を書くか」でまた時間がかかってしまうのだ。医学部合格には、「効率・戦略・危機管理」が本当に大切ということを念頭に頑張ってほしい。
このような日程例からわかるとおり、前後して私立の最終対策が必要で、想定外の2次試験対策を初めてやる時間は「少ない(時間切れとなる)」のが現実的だ。この例だと実質的には、東邦大学の2次試験後の2月9日頃からやっと始められる感覚だ。2月25日までの短期間の対策で合格できるだろうか?
言うまでもなく医学部入試は甘くない。急に志望校を変えた受験生と、1年前から「ブレる」ことなく集中的に対策してきた受験生と、どちらに分があるかは論を俟たない。
「授業で教わればわかる、家庭教師が横に居ればわかる、所定の時間より長い時間なら解ける」では全くもって不十分だ。試験当日までに、「時間内に自分一人で解ける」ようにする必要がある。このことを絶対に忘れないように取り組んでいこう。
医学部の入試は「医療現場の実習」
合格できるかの目安として、最もわかりやすいのは「倍率」よりも「合格最低点」だ。各大学の試験時間内に、近年の合格最低点が取れるようにしておくのが一つの目標だ。
センター試験の択一式解答と異なり、記述式解答の問題では「自己採点(到達度の把握)」が難しい部分もあるが、学校の先生や予備校・塾の添削指導なども利用して、早いうちから練習しておこう。
試験時間は大学・科目によって長時間となるものもある。国公立の最短は1科目60分だが、最長は数学で150分、理科2科目合計で180分と「長丁場」だ。私立も最短は1科目60分だが、最長は英語で120分、理科2科目合計で150分となっている。難問にチャレンジするための「長時間の集中力」が不可欠であることがわかるはずだ。
以上で学科試験の実態と対策法について説明した。各大学の出題傾向を早めに確認し、候補を絞って効率・重点的に対策していこう。各大学の試験は「医療現場の実習」の要素もあることも念頭に置いて頑張ってほしい。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら