言うまでもないが、医学部に合格するためには、つらい勉強に耐え、全国から集まるライバルに勝つ覚悟が必要だ。さらに、医学部合格は「ゴールではなく1つの通過点」であって、医師をやめるまでは一生努力・勉強を続ける覚悟も必要だ。
「覚悟」なくして、最難関の医学部に合格できない。
とにかく高得点が必要
国公立医学部の一般入試は、大学入試センター試験と各大学の個別試験(以下、2次試験)との合計点で合否が決まる。センター試験と2次試験の配点比率や、各教科・科目の配点ウェートなどは「各大学が独自に設定」している。
全般的な傾向は次の通りだ。
●募集人員の約9割を占める前期日程では「2次試験重視の大学が主流」で、センター試験で目標点が取れても「合格は確約されない」
7科目平均で90%の得点率が目標――。前期日程の合格者平均は例年、概ね85~95%の範囲にある。そのため、90%と高めに目標を設定する必要がある。
90%となれば当然、英語・数学・理科の主要教科だけでなく、「国語・地歴公民の文系教科も含めて」高得点が求められる。レアケースではあるものの、センター試験で80%前後(70%台後半も含む)の得点率だったにもかかわらず、2次試験で高得点を取って合格する受験生もいる。
だが、初めから最低ラインを当てにすることは、最難関の医学部受験において「目標設定が甘すぎる」と言わざるをえない。
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