医学部合格に必要な「異常に高すぎる最低点」

「覚悟」をもって臨まなければ合格はできない

全科目平均90%が「いかに高いハードル」なのか、詳しく説明しよう。

上表は、センター試験の国語と数学ⅡBについて、過去10年間の平均得点率を示したものだ。全科目で90%が目標であるのに対し、この10年間の最低点は「国語が49.3%、数学ⅡBに至っては39.3%」という惨状だ。

医学部志望者以外も含めた全受験生の平均ではあるものの、この2科目の状況を見るだけでも、全科目で90%得点するのがいかに難しいかわかる。

国公立と私立の入試状況には「ケタ違いの格差」

国公立の一般入試では2校までしか受験できない。さらに、センター試験7科目で90%というハードルによって、「倍率には一定の限度」が存在する。

一方で、私立医学部の一般入試の全般的な傾向は次の通りだ。

●受験校数の「制限はない」。日程の重複などがなければ、「何校(何方式)でも受験が可能」
●必要科目は英語・数学・理科2科目が基本で、国公立よりも「負担が軽い」

倍率の高さ(合格率の低さ)は国公立とはケタ違いだ。参考までに2018年度入試の各データを紹介しよう。

国公立の前期日程で志願者数が最多だったのは名古屋市立大の599人、合格者は74人で倍率は8.1倍。これに対して、私立の一般入試で志願者数が最多だったのは帝京大の8499人、合格者は161人で倍率52.8倍。

このように、国公立と私立の入試状況には「ケタ違いの格差」が存在する。

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