医学部受験の常識は「高難易度で高倍率、科目負担が多い」ことだ。片や、「負担の少ない(手を抜ける)」大学(方式)が少なからず存在する。
以下、具体例を紹介しよう。
なお、該当する大学(方式)は「入試の募集枠」としては全体の一部分にとどまる。また、状況によっては高倍率などのデメリットもある。
3科目以下で受験可の大学は年々縮小の傾向
第2回で話したとおり、国公立の医学部合格には、センター試験7科目で90%の得点率が必要となる。この第1関門は極めて高いハードル。ところが、推薦やAO入試の中には「センター試験を課さない」方式もある。東北・筑波・群馬・京都・高知の各大学がそれに該当する。
国公立前期日程の2次科目(学科試験)は、英語・数学・理科2科目の4科目型が「定番」だ。ただし、一部の大学では、学科試験が3科目以下の場合もある。
具体例として、英語・数学の2科目型が旭川医科・弘前・秋田・島根・徳島・宮崎の各大学。数学・理科2科目の3科目型が群馬大学(代わりに英文が題材の小論文が必須)。英語・数学・理科1科目の3科目型が奈良県立医科大学。
ただし、3科目以下で受験可の大学は年々縮小の傾向にあり、上記の大学についても今後は科目数の増加が見込まれるので注意が必要だ。
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