「人事に不満があるから転職」は間違っている 自分のやりたい仕事ができるとは限らない

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厳しい言い方ですが、雇用される立場である以上はすべてがすべて自分がやりたい仕事である可能性は低いですし、もっと言うと特に短期的には理想と思える仕事にめぐり合えることも非常に難しいわけです。

仮にkemosabeさんのように現状の仕事内容に満足できない場合は、その先を勤務先がどう想定しているかがまずは重要になってきます。

というのも、大手企業では多くの場合、数年単位のジョブローテーションが普通だったりしますから、現在やっている仕事がその次の仕事をするための、つまり将来のためのステップアッププログラムである可能性もあるわけです。

と言いつつもそれはあくまでも「可能性」ですから、前述のとおり現在の仕事を通じて自分は何を期待されているのか、そして現在の仕事を含む会社におけるキャリアパスはどう想定されているのか、をキチンと話し合う必要があります。

そのようにして、勤務先が考えるkemosabeさんの将来のキャリアパスが、kemosabeさんにとって魅力的であるか、すなわちkemosabeさんの考えるキャリアパスと合致しているかを確認する必要があるのです。

そのうえで、転職を含めてどうするかを判断すべきです。情報なくして意思決定はできません。

既存のCPAとの差別化をどう図るか

そして2点目。より大きな視点でキャリアを考えると言いました。

冷静に考えてkemosabeさんはCPAとしては後発です。そして世の中にCPAはたくさんいます。そう考えると、kemosabeさんとしてその業界、その仕事で食べていくためにはいかに既存のCPAとの差別化を図るか、です。

Kemosabeさんは30代後半とのことですから、早い時期からCPAのキャリアをスタートした方とは同じ年齢でもすでに20年近いキャリア上のハンデを背負っています。

そう考えると、同じことを今からスタートしてもその差を埋めるには相当の年月は必要なわけですし、下手をするとずっと埋まらない可能性すらあります。

であるからこその差別化なのです。

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