エアコン各社、「猛暑特需」の勝ち組はどこか

空調メーカーの決算に見る猛暑の押上げ効果

猛暑でエアコン販売絶好調 、ビックカメラ池袋本店のエアコン売り場(写真:共同通信)

暑い――。7月の東京の平均気温は28.3度(前年同月比プラス1.0度)、最高気温は39.0度(同プラス4.0度)。気象庁によれば、東日本は統計開始以来もっとも暑い7月だった。

8月に入ってからは台風13号の影響で数日間は涼しくなったものの、暑さが戻ってきた。もっとも、数日でも涼しくなったのは主に東日本で、西日本の多くの地域は連日の猛暑日が続いている。

例年なら、ピークを過ぎる8月中旬でもエアコン商戦は依然として活況だ。大手家電量販店のビックカメラでは「7月後半のエアコン販売は金額ベースで前年の1.5倍と高水準。8月に入っても前年の20~30%増で推移している」(山﨑哲哉・広報IR部次長)という。

エアコン各社の業績は濃淡

エアコンメーカーはどこも儲かっているはず……かと思えば、実はそうでもない。

売上高の9割を空調で稼ぐ、富士通ゼネラルの2018年4~6月期(第1四半期)の営業利益は23億円と前年同期比6割減に沈んだ。会社側は「第1四半期の国内空調(の売上高)は5%減。新モデルへの切り替えを早めた結果、前年モデルが多かった他社に売り負けた」と説明する。

もちろん、猛暑によるエアコン販売の加速は第1四半期でなく、7〜9月期(第2四半期)に属する。7月以降は「20%増で来ている」(同)とするが、2019年3月期の営業利益は170億円と15.9%減益の見通しだ。

次ページなぜ低調なのか
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 最新の週刊東洋経済
  • ブックス・レビュー
  • 就職四季報プラスワン
  • 映画界のキーパーソンに直撃
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
電池開発でノーベル化学賞<br>吉野彰氏が示した「危機感」

受賞会見とともに、リチウムイオン電池の開発の歴史と当事者の労苦を振り返る。世界の先頭を走ってきた日本も、今後および次世代型の市場では優位性が脅かされつつある。吉野氏率いる全固体電池開発プロジェクトに巻き返しの期待がかかる。