吉田麻也の「おっさんと若手」をつなぐ統率力 セネガル戦でマネ封じに一役買った29歳DF
「3戦目は敗者復活戦であって、2戦目で突破を決めないといけない。多少リスクがあっても勝負を賭ける2戦目でないといけない」
西野朗監督が6月24日の2018年ロシアワールドカップ第2戦・セネガル戦(エカテリンブルク)を前に語気を強めた通り、日本は19日のコロンビア戦(サランスク)に続く2連勝で早々とベスト16進出を決めるべく、大一番に挑んだ。
スタメンも「一部入れ替えが必要ではないか」という意見も少なくなかったが、「勝っている時はチームを変えない」という定石通り、初戦とまったく同じ陣容で戦った。
リードされては追いつく試合展開に
しかしながら、ボランチ・柴崎岳(スペイン1部=ヘタフェ)が「相手のスピードやフィジカル的な能力をリスペクトしすぎてしまった」と反省の弁を口にした通り、立ち上がりの日本は相手の迫力に圧倒されて後手を踏み、序盤の前半11分に失点してしまう。
左サイドを攻略され、入れられたクロスを原口元気(ドイツ1部=ハノーファー)が頭でクリアしたものの、中途半端になり、詰めていたDFサバリ(フランス1部=ボルドー)がシュート。これを守護神・川島永嗣(フランス1部=メス)が咄嗟にパンチングするという予期せぬミスを犯し、眼前にいたマネ(イングランド1部=リバプール)に当たってゴール。複数のミスが重なってビハインドを背負ったのだ。
「入りの部分でアグレッシブさに欠けたところがある。タテに入れるボールが前半はなかなか入らなくて、ボールを失う回数も多かったし、リズムもよくなかった。最前線のニアン(イタリア1部=トリノ)も速かった。立ち上がりで後手を踏んでしまったのがいちばんよくないところだった」と守備の絶対的リーダー・吉田麻也(イングランド1部=サウサンプトン)も苦渋の表情を浮かべた。
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