「超短期離職」の転職は売り手市場でも厳しい

入社1カ月半以内に辞める新卒が増えている

やりたいことは会社内にあるが、すぐには自分が担当できない、担当できるチャンスはあるが、「実績を出してから」という条件があることで、やりたいことを求めて他の環境に移ると判断をしている。

特にみんながやりたいと思う人気の仕事は競争率も高い。そうなると実績を上げた人間を優先的に担当させるというのは市場原理だ。希望すれば何でもさせてもらえるという風に考えてしまうのは、採用の選考段階で、採用担当者から”お客様扱い”されている影響もあるのではないかと思う。

では、短期離職でも転職を成功させる方法はないのか? 大きく2つの対策が重要になってくる。

1. 短期離職に対して自分にも落ち度があることを認める

短期離職した理由が「残業時間が月に100時間」や「パワハラが慢性的にあった」といった理由であれば、そのまま退職理由を伝えても問題ない。それは、客観的に聞いて、「さすがに会社が悪い」と思ってもらえる理由になるからだ。

ただし、多くのケースで会社が100%悪い、というケースはまれだ。入社した会社を選んだのはあくまでも自分であるし、自分が辞めたことで会社に多少なりとも迷惑をかけている。自分の短期離職を必要以上に正当化しないことが賢明だ。正当化しようとしても、相手からすると、それは「わがまま」にしか聞こえない。

自分の落ち度を認めないと先には進めない

2. 企業から評価される退職理由を考える

どのような退職理由が、企業から評価されるかというと、次のような理由だ。

退職に至った要因を整理できている
その要因を1つ1つ解消できる具体的なアクションが決まっている
そのアクションがすえに実行されている、もしくは実行予定である

​たとえば、「人事の人柄に惹かれて入社を決めてまったが、業務内容をよく把握せずに入社したため、自分の望む仕事とのミスマッチがあり、短期離職してしまった」というケースがあるとしよう。

この場合の退職に至った要因としては、「人事の人柄だけで判断」「業務内容をちゃんと調べていない」となる。

そして、その対策としてのアクションが、「人事の人柄は参考程度にする(それ以外の決定要因を追加する)」や「事前に業務内容だけでなく業界動向も把握する」となっている。

これらのアクションを実行に移しつつ、転職活動をすれば退職理由の説明も企業から満足される内容になるし、何より、転職活動自体の精度も上がってくる。

短期離職が増えている転職市場。転職希望者は冷静に、「自身の落ち度は本当になかったのか?」「この失敗を分析してちゃんと次に繋げる」ことを意識し、転職活動に臨んでもらいたい。

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