私たちは大人になるまで、英語の学習に何年もの年月を費やしてきた。学校の英語の授業で機械的に覚える英文法も、受験のためにひたすら詰め込む英単語も、大学時代の分厚い原書の読解も、無駄な学びなどひとつもない。私たちは十分に英語を学んできたのだ。その中でただひとつ、英語を話すための訓練だけは、ほかに比べて大きく欠落したままだった。
英語を話すために、フォーカスしたトレーニング法
英語を話す練習を十分にはしてこなかった。だから今でも英語が話せない――。話はとてもシンプルだ。しかしそう言われて反論したくなる人も、少なくないのではないだろうか。
「英語の勉強は今でも嫌というほどやってるよ。だけど話せるようにならないんだ!」
心の中でそうつぶやいたあなたこそ、これまでの学習法の見直しどきかもしれない。俗に口が回るようになるなどと言うが、英語を読むだけ、聴くだけ、単語を覚えるだけでは、なかなか話せるようにはならない。
たくさん英語を話して、耳をならし、同時に調音器官の運動神経を訓練することで、私たちはだんだんとうまく英語が話せるようになっていく(ただし、いつか英語が話せるようになったとき、蓄積してきた知識は必ずモノを言う。再度言うが、あらゆる学習は無駄ではない)。
調音器官とは、口唇、口蓋、声帯、舌、咽頭など、言語音を発音するための器官のことだ。この調音器官を英語仕様に訓練すると、脳の中にもそれに応じた回路、俗にいう「英語脳」がつくられる。そこまでいくと、日本語の介在なしで英語を聞いて理解し、話せるようになるのである。
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