将来、子どもに苦労をさせたくないというのが、万国共通する親心。では、グローバル化する社会で強く生き抜くには?この問いに答えられる親がどれだけいるだろうか。
そのヒントがあるとしたら、グローバルにキャリアを積む親たちの子育ての中だろう。いったい彼らは家庭において、どんな子育て、教育をしているのか。
この連載では、ジャーナリストや外交官、また専業主婦など多様な経歴のママたちで結成された「グローバル・ママ・ネットワーク(GMN)」のメンバーたちが、”強く生き抜くための”グローバル教育の最前線を取材する。
「君のその言葉は、『真実か?』『必要か?』『思いやりがあるか?』」――。
中学生の息子とこうした“禅問答”をするなど、「考えること」に重点を置いたユニークな家庭教育をするパパがいる。現在、東京近郊の海辺の街で自身の会社を経営する堀内浩二さんだ。
一見、“古風”にも見える堀内家の教育だが、実は堀内さんがつねに意識しているのは「世界」だ。
堀内さんは20代の頃、外資系企業のコンサルタントとして活躍。その会社でシリコンバレー赴任を経験した後、今度はソフトバンクと米国企業の合弁で設立されたベンチャー企業の立ち上げに、ITおよび経営企画の責任者としてかかわった。その会社が解散した後、現在の会社を設立……。そのダイナミックなキャリア人生の中で、堀内さんが思い至った教育方針のひとつが、冒頭のような「考えること」だったという。
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