母親の意識の高さが、子供を成長させる
親は子供に負けてはいけない

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ムーギーの親孝行は、父による洗脳の成果?

再びムーギー・パパの登場です。彼は私とは子供の教育問題で大きく価値観を異にした人ですので、内輪の自慢話ではないことを最初にお断りしておきます。

彼のすごいところは、行儀が悪かったり、反抗期の子が親に反抗的な態度を取っただけで、勉強をさせないことでした。「人間として子供として、勉強する資格はない。そもそも、何のために勉強するかがわかってない。今まで勉強したのもムダだとわかった。本末転倒だ。やめなさい、やめなさい」。

頑固で強烈で、決して自分の言い分を子に譲りませんでした。テレビの音どころか、りんごの皮をむく音にも受験生に気を遣い、「子供に勉強していただいている」という雰囲気の家庭があることなど、彼の辞書にはありません。

そして彼はとても話好きでした。幼い頃から、普通の親なら絵本を読み聞かせる感覚と頻度で、子供に道徳を話し聞かせるのでした。「親孝行できない人間は、金魚にも劣る、じゃなかった家禽にも劣る・・・・・・」等々。

実際ムーギー・パパ自身、6人兄姉の3男でありながら母親と同居し、物心両面でかゆい所に手が届く孝行をし、その辺の孝行息子10人が束になっても勝てない、と近所で評判でした。わが家の子たちは、それを見て育ったのです。

当時は「学校で習う算数や理科と行儀をつなげるなよ」と、彼の「親孝行論」を私まで小言と受け取り反発を感じましたが、彼の「論」はムーギーたちに完全に刷り込まれ“筋金入り”です。その果実を私ひとりが享受することになり、複雑な心境です。

Tehuさんの母上へ

私がムーギーとTehuさんの対談を通して学んだことと、上記の複雑な心境から導き出した教訓は、「子育ては本気でやること」、そして繰り返しになりますが「親は子に負けてはいけない」。

3歳でパズル感覚で始めたTehuさんの学習は、スーパー灘高生になってもパズル感覚で、猛進と妄信を繰り返しだめなら撤退、そしてまた猛進。楽しいことだけをしているから、失敗も失敗とは思わない、と超楽天的でしかもおごりがありません。

つねに彼の母上の姿が重なります。天才でしかも明るく素直な性格に育てられた秘訣は?

次は母上のお話を伺いたいと切に思いました。

 ※ ミセス・パンプキンさんへの相談はこちら

ミセス・パンプキン 『最強の人生相談』『一流の育て方』著者

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立命館大学卒業。ビジネスパーソン向けの家庭問題・人間関係・人生相談の専門家として、東洋経済オンラインで2012年より執筆。最新刊は『最強の人生相談』(東洋経済新報社)。息子であり、『最強の働き方』(東洋経済新報社)の著者であるムーギー・キム氏との共著に、『一流の育て方 ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる』(ダイヤモンド社)がある。ミセス・パンプキンへの相談は、こちらのメール、あるいは相談受付サイトで受け付けています。なお相談件数多数につき、過去に類似する相談があった場合には取り扱いません。ぜひ、これまでの連載をご参照ください。男性からのご相談も歓迎しております!

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