ドコモが放つ「おすすめ」3機種の実力は? シャープ、富士通、ソニーの端末を重点的に販売
今年の春商戦では「イチ押し」としてソニーの「Xperia Z」をプッシュ。夏商戦でも「ドコモのツートップ」として、「Xperia A」とサムスン電子の「GALAXY S4」の価格を優遇して売り込んだ。
今回の「おすすめ」でも、ドコモを10年以上継続利用し、初めてスマホに乗り換えるユーザーなら、AQUOS PHONE、ARROWSは1万円程度、Xperia Z1 f も1万円半ばで購入できる。
人気のiPhone5sは記憶容量16ギガモデルの実質負担金は0円、32ギガは1万0080円、64ギガは2万0160円。16ギガのiPhone5sは圧倒的に安いものの、32ギガモデルであれば、価格的にもハンデはない。
おすすめ3機種の脇をガッチリ固めるのがグローバルメーカーの端末だ。すでに発表されていたものでは、LGエレクトロニクスの「G2」に加え、2070万画素と断トツのカメラ性能がウリのソニー「Xperia Z1」、サムスン電子の「GALAXY Note3」もある。
そのほか、サムスンはドコモ限定モデル「GALAXY J」も投入する。Jのスペックは今回のラインナップの中でも最先端の1台だが、カラーバリエーションを増やし、あえて親しみのあるデザインとした。ライトユーザーにも裾野を広げる狙いがあるという。
大人気のiPhoneやおすすめ3機種以外にも、ブランド力や優れたスペックを持つ強力な端末をそろえた。これらのバリエーションをどのようなバランスで販売していくかが注目される。夏商戦のツートップ戦略時には、ソニーのXperia Aに人気が集中し過ぎ、そのほかのモデルが大苦戦に陥るなどバランスを欠いた経緯がある。ここは腕の見せどころだろう。
機種数少ないソフトバンク
すでに発表会を終えたライバルと比較してみよう。
ソフトバンクは今回、アンドロイドスマホを4機種に絞り込んだ。全機種でアンドロイド端末向けだったTD-LTEとiPhone向けだったFDD-LTEの両LTEを利用できるのが最大のウリだが、ラインナップとしてはやや寂しい印象だった。
ただ、iPhoneユーザーが圧倒的に多い同社にとって、あえてアンドロイド端末で差別化を図る意義は薄いのかもしれない。孫正義社長は「これまで扱っていない海外メーカーの端末を導入する可能性も十分ある」としており、今後、隠し玉がある可能性も捨てきれないだろう。
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