ドコモ、契約数が過去最悪の純減になったワケ 9月はiPhone5sと5cがあったのにマイナス止まらず

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10月7日、携帯各社が発表した9月の携帯電話契約数は、NTTドコモが6万6800件の純減を記録し、過去最大のマイナス幅に終わった。iPhone導入で販売状況の改善が期待されたドコモだが、効果が現れるのは10月以降となりそうだ。

9月は新型iPhoneの発売月ということで、全体的に買い控えの動きもみられたが、ソフトバンクはテレビCMを中心に「バンバンつながる」と電波状況の改善アピールを強化し、順調にユーザーを獲得。27万件超の純増となった。

KDDIは23万の純増

KDDIも23万件超の純増と順調だ。固定回線とスマホのセット割引「スマートバリュー」(毎月1480円が最大2年の割引)を武器に、解約率を低く抑えつつ、新規ユーザーを開拓できている。新型iPhoneが対応した800メガヘルツの周波数帯のネットワーク品質のアピールによって、iPhoneだけでなくアンドロイド端末も好調な推移となっているという。

一方のドコモはユーザーの買い控えに加え、2年契約が前提の割引サービスの更新月だったことによる解約や、プリペイドのデータプランの解約も重なり、全体として低調な結果となった。また、ライバル2社が以前のモデル「iPhone5」を安価、高額キャッシュバック付きで販売しているため、その影響も受けたようだ。

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