「iPhone発売初日はヒヤヒヤものだった」 ドコモ鳥塚販売部長に"iPhone後"の販売戦略を聞いた

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 携帯3社がiPhoneを扱うことになり、一段と盛り上がりを見せる今年のスマホ商戦。注目は初めてiPhoneを販売するドコモの動向だ。発売日までの準備はどのようになされたのか、また、足元の販売状況は好調なのか。全国2400店のドコモショップなど、販売面を統括する鳥塚滋人販売部長に話を聞いた。

――ついにiPhone販売に乗り出しました。手応えはいかがですか?

非常に好評で、発売当日から多くのユーザーの方が店頭に並んでいただきました。ドコモショップの店頭スタッフも、しっかり対応して何とかここをしのごう、と踏ん張っているところです。一刻も早く商品をお届けしたいのですが、現状では在庫が少なく、多くのお客様にお渡しできていません。入荷状況もはっきりしていない状況です。それでも、ドコモからiPhoneが出るのを長い間待ってくださったユーザーの方がこんなにいたんだな、と感じています。

今回発売されたiPhone5sは高級感があり、一方のiPhone5cはカラーバリエーションが豊富で、カジュアルさ、かわいらしさがある。それぞれ特長はありますが、2年契約の場合、両端末の価格差はほとんどありません。容量32ギガのモデルでは1万円ほど5cが安いのですが、16ギガのモデルは両方とも実質ゼロ円で、5cは毎月500円の割引がつくくらい。われわれとしてはしっかりと比較していただき、どちらもおすすめしたいのですが、やはり5sを購入する方が多いです。

豊富なキャンペーン

――店頭では、他社のiPhoneと比較してどのような点が優位だとアピールしていますか。

まずは、トータルでみて、ネットワークのエリアが他社より優位であるということ。また、動画見放題の「dビデオ」といった独自のコンテンツサービスもiPhoneにきっちり対応させていきます。さらには、今回用意したさまざまなキャンペーンです。既存ユーザーの方がiPhoneに乗り換えやすいように機種変更の価格も安く設定していますし、かつてのドコモユーザーの方を対象にした「おかえり割」などのキャンペーン、他社のiPhoneの旧機種の下取りキャンペーンもあります。キャンペーンをうまく活用し、おトクに購入していただきたいと思います。

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