休日無視「俺の部署サイコーおじさん」の実害

本人は楽しいが、部下には苦痛でしかない

なぜ会社の人と週末に会わなければいけないのか……疑問に思いながらも部署の人間たちは参加しました。みんな心の中では余暇は自分のために使いたい!と叫んでいるのですが、後述しますがこのイベントに参加しないと、大変なことが起こるのです……。

この理想郷おじさんが開催するイベントは、花見、BBQ、旅行と多岐にわたりました。

そして一番印象に残っているのは、このおじさんの誕生日会の話です。このおじさん、自分の誕生日の時は毎年自分の家でホームパーティを開催しているのです。そこで部下は、彼を接待するために余興として踊らなければいけないのです。

学校の授業で習ったダンスのスキルは、こういうところで使われるのだと私はこの時学びました。私たちは、仕事終わりにダンスの練習をすることになったのです。深夜まで踊りますからね。もう体はボロボロです。

そして、誕生日会当日、私たちは無事AKBを踊りきりました。AKBというところが時代を感じさせます。

理想郷おじさんはご満悦ですが、私はどうも釈然としません。

彼はこの部署のキング

なぜ、私たちはここまで彼のためにしなければいけないのか……そこで私は気づいたのです。彼はこの部署のキングであり、私たちはキングに仕える下僕なのだと……。

このイベントに出席しないものは、キングダムの最下層になるのです。そして、仕事で激ツメされるのです。激ツメといっても何か仕事が間違っていたとかいうことでツメられるわけではありません。それこそ、おじさんの気分次第なのです。

たとえば、おじさんの承認が必要な稟議など回しても、

「俺は聞いてねぇぞ!」

と、前もって説明していたとしても怒鳴りだし、詳細をメールで送っていたとしても、

「忙しいんだから、こんなメール見てる暇ねぇよ!」

と言ってくる始末です。これはたまったものではありません。

しかも、「もうあの上司の下で働くのがつらい……こんな部署……異動したい……」とポロっとランチタイムなどに同僚に漏らしたら、大変です。おじさんに近づこうと、部署の中に、

「あいつがこんなことを言ってましたぜ」

とさりげなく言いつける輩がいたりするのです。

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