「在宅ワーク」が働き方の新スタンダードだ

うるる星知也代表にロングインタビュー

朝倉:CGSを展開していく上では、ワーカー数が不足するということは考えづらいのでしょうか?

:そうですね。現在37万人の登録者がいることもあり、今のところはその懸念はありません。

朝倉:御社の「成長可能性に関する説明資料」を拝見していると、2015年度と2016年度のCGS事業における利益率が大きく異なっていますね。2015年は、かなり投資されている印象があり、2016年に一気に利益が上がっています。この変化には、どのような理由があるのでしょうか?

成長可能性に関する説明資料より

:確かにあれだけ見るとようやく黒字化したように見えるため、投資家の方からもよく尋ねられる点です。CGS自体は安定して高収益であったのですが、2015年は上場前ということもあり、調達していたお金を先行投資しました。新しいCGSプロダクトを作ったり、既存のCGSに投資したりするなどして、戦略的に赤字にしたというところがあります。

朝倉:なるほど。元々事業自体は高収益であったわけですね。

:CGSについてはそうですね。クラウドソーシングについては、中長期的に見て、マーケットに明るい兆候が見えた場合には一気に投資をして、伸ばしていく可能性はありますが、まだ時間がかかるという印象です。

我々が目指しているのは、「働き方のスタンダード」を変えることなのですが、それには時間がかかるということです。派遣のマーケットは、ピーク時で8兆円、現在でも5兆円程度ですが、在宅ワークがスタンダードな働き方になれば、3兆円程度のマーケットになるのではないかと試算しています。3兆円の市場に対して、例えば僅かな手数料を得られるようなモデルが組めれば、売り上げの柱になる可能性はあります。

CGSの開発に、新薬開発のアプローチで挑む

村上誠典(シニフィアン共同代表。以下、村上):CGS事業の成長戦略についてお聞きします。プロダクト1つ1つを成長させながら、プロダクトの数も増やしていく「かけ算」で成長させていくことになるのではないかと思いますが、現在目標にしている成長率を実現させるためには、どのくらいのペースでプロダクトを増やしていくべきなのでしょうか?

朝倉:新しいCGSは年に1つ以上、事業化していくのが目標です。

2018年3月期 第2四半期決算説明資料より
次ページ高収益のものに注力したい
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 最新の週刊東洋経済
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • 「お金で損しない」森永康平のマネーリテラシー講座
  • 世相をリアルに映し出す 流転タクシー
トレンドライブラリーAD
人気の動画
ANAとJAL、国内線で競り合う復活レースの熾烈
ANAとJAL、国内線で競り合う復活レースの熾烈
富裕層、世代でまったく異なる「お金の使い方」
富裕層、世代でまったく異なる「お金の使い方」
サイゼリヤが「深夜営業廃止」を決断した裏側
サイゼリヤが「深夜営業廃止」を決断した裏側
話題の「30分で絵を描く」秘訣、驚くほど簡単4手順
話題の「30分で絵を描く」秘訣、驚くほど簡単4手順
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
メタバース革命が始まる<br>全解明 暗号資産&NFT

不正流出事件から4年。復活不可能に見えたビットコイン相場は米国主導で活況を取り戻しました。暗号資産を使ったNFTの購入、そしてNFT取引が広がるメタバースにもビジネスの機会が広がっています。日本は暗号資産とどう向き合うのでしょうか。

東洋経済education×ICT