41歳で「1兆円帝国」を築いた前澤友作の真価 好調ゾゾタウンが繰り出す次の一手
PBという新たな展開へ
「プライベートブランド(PB)に関するある製品をまもなくこの工場で生産開始します」――。9月16日、ファッションECサイト「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」を運営するスタートトゥデイの前澤友作社長(41)は、自身のツイッターでこうつぶやき、”新工場”の写真を公開した。
ツイートとともにアップされた写真は4枚。そのうちの1枚は広大な施設内を撮影したもの。外国人らしき作業員が見受けられるが、この施設が国内にあるのか海外にあるのかは判然としない。スタートトゥデイに詳細を問い合わせたが、「回答は控えさせていただきます」と言うのみだった。
『週刊東洋経済』は9月19日発売号(9月23日号)で、「メルカリ&ZOZOTOWN 流通新大陸の覇者」を特集。流通業界の新常識をつくる2社の取り組みを追っている。
そのうちの1社であるスタートトゥデイでは2017年度中にPBの展開を予定しており、前澤氏はこの準備に今、最も力を注いでいる。詳細はほとんど明かされておらず、ヒントがあるとすれば、今年2月に前澤氏がツイッターに投稿した「ICT、IoTをフル活用します」「老若男女、広くお楽しみいただけます」という2つだけだ。
ゾゾタウンの開始は2004年。「服はネットで売れない」という常識を覆し、今では年間の商品取扱高が2000億円を超す。今年8月には、上場から10年足らずで時価総額が1兆円を突破した。
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