メルカリの全米制覇が「夢物語でもない」理由 初直撃!フェイスブック出身幹部が抱く野望
「絶対成功する」という確信
――これまでグーグル、フェイスブックと名だたるIT企業で要職を務めてきました。なぜ、メルカリへの移籍を決断したのでしょうか?
自分にとっては当然の流れなのだけど、違いますかね(笑)。僕が転職するときは毎回、皆がびっくりする。今回も「せっかくフェイスブックでマーク(・ザッカーバーグCEO)のリーダーシップチームに入っているのに、なぜ辞めるの?」と。
フェイスブックは本当にいい組織だった。でも、やっぱり新しい会社やサービスを作り上げていくのは楽しい。本当に自分が役に立てるという実感があるし、これだけ会社づくりの初期の段階で仲間に入れるのはとても刺激的。しかも、メルカリには「絶対成功する」という確信を持っている。
――メルカリの山田進太郎CEOとは以前から知り合いだった。
もう彼とは10年くらいの付き合い。グーグルに在籍し、日本で仕事をしていた頃、スタートアップ業界の人との出会いが多くて、シン(注:山田進太郎CEO)とはその頃に知り合った。アドモブ(グーグル傘下のモバイル広告配信プラットフォームの提供企業)にいた頃には、シンと一緒に仕事をしたこともあった。
以来ずっと付き合いがあって、シリコンバレーに引っ越してからも、シンがアメリカに来るたび食事をした。で、シンが(自身の起業したウノウを米ジンガに売却、組織を離れた後)世界一周の旅を経てアメリカに来たとき、次の起業に向けたアイデアを説明してくれた。それがメルカリの原型となるC to Cマーケットプレイスの構想だった。
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