「在宅ワーク」が働き方の新スタンダードだ

うるる星知也代表にロングインタビュー

2018年3月期 第2四半期決算説明資料より

:省庁、国立病院や独立行政法人などを含む官公庁や自治体といった公共機関の数は約7000あります。こういったところが、道路を作ったり、パソコンを調達したりするときには、すべて入札になります。この入札のマーケットが、年間20兆円と非常に大きいのです。件数で言うと100万案件以上あります。

朝倉:20兆円は大きいですね。

:はい。しかし、入札情報は約7000の官公庁のホームページに、それぞれ開示されています。なので、例えば、パソコンメーカーがパソコンの入札をチェックしようと思ったときには、約7000のホームページを見張っている必要がありますが、これはほとんど不可能であるため、多くの会社が機会損失していると言えます。

こうした入札情報を私たちが、「人力」でデータベース化しました。WEB上の情報なので、ロボットでクローリングすることはある程度は可能なのですが、入札の情報に関してはPDFのスキャン画像が多いのです。

朝倉:ワードファイルでもなくて……、印刷したものをまたスキャンしているわけですね。それはなかなか不思議ですね(笑)。

:はい。なので、クローリングでは全ての情報を抽出できません。OCR(Optical Character Recognition/Reader)によってPDFを文字化する方法はありますが、精度が低いこともあり、「人力」でないと網羅的に情報を収集できないのが現状です。そこで、「シュフティ」のワーカーさんに仕事を割り振ることで、WEBサイトを閲覧してもらい、データベースへの登録をしてもらいます。こうして、年間に100万案件以上をデータベース化し、入札を扱っている企業に月額制で提供しています。

朝倉:そこで自社のクラウドソーシングを活用するわけですね。

自社で展開しているプロダクト

:弊社では、このようなプロダクトをいくつも展開しています。例えば、幼稚園と保育園にカメラマンを派遣する「えんフォト」、タブレットで送信した画像データを在宅ワーカーがリアルタイムで入力を行う「KAMIMAGE(カミメージ)」、コール業務を行う「フレックスコール」、「空き家活用ポータル」というものもあります。空き家が社会問題になっていますので、全国の在宅ワーカーさんに散歩のついでに空き家を探して登録してもらい、それを全国の不動産関係者に提供するというものです。このような自社で展開しているプロダクトをCGSと呼んでおりますが、これが私たちの収益のメインになっています。 シュフティがCGS事業の土台の役割をしているわけです。

2018年3月期 第2四半期決算説明資料より
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