「在宅ワーク」が働き方の新スタンダードだ うるる星知也代表にロングインタビュー

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朝倉:依頼するほうも、働くほうも慣れていないと、安定してクラウドソーシングサイトを使うことができませんよね。だからこそ、CGSによって、プロダクト単位で依頼と仕事を定型化し、「シュフティ」が活きる仕組みを作られているわけですね。

改めて、御社のビジネス展開の経緯は非常に面白いですね。BPO事業から始まり、一度クラウドソーシング事業に方向付けした後、ある種BPO事業と同じように御社がクライアントとして仕事を振る立場に戻ってきているわけですね。

:CGSとBPOの違いを挙げると、BPOはどこまでいっても受託です。フロービジネスであるため売上予測もしづらい上、CGSに比べると利益率が低いという問題もあります。在宅ワーカーへと供給する業務量も、仲介業者としての我々のリソースがボトルネックになってしまうためスケーラビリティがありません。なので、我々が掲げている「人のチカラで世界を便利にする」、「在宅ワークをスタンダードにする」という目的も、BPO事業だけでは達成できません。そこで、スケールさせられるようにクラウドソーシングを作りました。しかし、今度は柱となるような収益を上げるまでには時間とコストがかかることがわかったので、その間投資し続けるのではなく自分たちでプロダクトを作り始め、CGS事業を始めた。こういった経緯ですね。

2018年3月期 第2四半期決算説明資料より

案件とワーカーのバランス

朝倉:今後事業を広げる上では、在宅ワーカー側と発注する企業側のどちらがボトルネックになってくるのでしょうか?

:クラウドソーシングはマッチングを行うプラットフォームなので、案件とワーカーのバランスが非常に重要です。現時点のバランスでは、ワーカーにとってやりたいと思える仕事の案件の量が少し少ない状態のように感じています。

朝倉:その問題についてはどのようなアプローチを取られていますか?

:現状では、そこに対しては最低限のリソースしか割いていません。我々の成長戦略を3つ掲げていますが、いずれもCGSを伸ばすことにフォーカスしています。現在のクラウドソーシングの役割はあくまでも、我々のCGSを伸ばしていくための土台と位置づけています。

成長可能性に関する説明資料より
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