「安全じゃない」「変な虫も一緒に届いた」などの声もあるが…批判を一蹴「SHEIN」「Temu」儲けのカラクリ

強大な物流・通関戦略によって、多くのユーザーを獲得してきた中国発の越境EC企業「SHEIN」と「Temu」。実際に使ったことがなくても、広告を目にした人は多いだろう。
数百円で洋服から家電まで、驚異の格安商品が中国から日本に届く裏には、どんな仕組みがあるのだろうか?
価格破壊を可能にするビジネスモデルと、グローバル経済が抱えるジレンマについて、リユースや越境ビジネスの専門家・大久保裕史氏に話を聞いた(以下、「」内は大久保氏のコメント)。
“億万長者のような買い物”を実現するスキーム
ニッチなデザインのアパレル商品を豊富にそろえる「中国のZARA」とも呼ばれるSHEINは、世界150以上の国・地域でオンライン販売を行う越境EC企業だ。シンガポールに本社を置く運営会社は、もともとウェブマーケティング会社として創業し、SEOやSNS広告を積極的に活用することでZ世代女性のニーズをつかみ、世界市場を席巻してきた。
SNSでは「質が悪い」「ペラペラ」「変な虫が入ってた」といった声もあるが、いまや若者たちにとってGUやユニクロよりも身近なファストファッションとして定着している。
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