「人工知能」に期待だけを抱く人の3つの誤解

ビジネスマンと開発者でギャップが生まれる

人工知能の次の5年後、10年後はどのようになっているのでしょうか?(写真:chombosan/iStock)
ビジネスの現場で人工知能を活用したいという機運は盛り上がっています。しかし、人工知能をビジネスに取り入れたいと考えるビジネスマンの想像と、実際にディープラーニングのプログラムを書いている開発者との間には、明確なギャップがいくつかありそうです。
人工知能の開発者は、ビジネスマンが「やりたい内容」と、実際に「やれる内容」のギャップを、どのように埋められているのでしょうか? どうして「やりたい内容」と「やれる内容」のギャップは生まれてしまうのでしょうか?『誤解だらけの人工知能 ディープラーニングの限界と可能性』の著者である田中潤氏と松本健太郎氏が解説します。

どうやってギャップを埋めるか? 

人工知能をビジネスに活用したいというトレンド自体は、開発者としては嬉しいです。そうした追い風が吹いていることを実際に肌で感じています。人工知能セミナーを定期的に開催しているのですが、参加者が結構多くてありがたいと筆者は思っています。このトレンドはしばらく続くでしょう。

セミナーでは、「ディープラーニングを入れたら何でもかんでも魔法のように解決するわけではありません」と言っています。

取り繕っても仕方が無いので、ギャップをこちらから埋めています。「できるかもしれません」というような相手に気を持たせる話もしません。「○○だから、今の技術では無理です」と丁寧に説明していくしかありません。

すると参加者からは「あ、その程度のものなのね」「あの本に書いてあった内容と違う」という反応が返ってきます。「期待しすぎた」という顔になっているのが筆者にもわかります。中には「だったら、こういう使い方はできませんか?」というポジティブな声が上がることもあります。

受け止め方に違いがあるのは仕方無いですが、そのギャップを超えられる人とビジネスをやった方が、結果的には上手くいくと筆者は考えています。

なぜなら人工知能をビジネスに導入するには様々なリスクがあるからです。そのリスクを乗り越えるためには、思っていたのと違っていたというぐらいのギャップは、企業側で乗り越えられなければ、成功はおろかプロジェクトが途中で挫折しかねません。

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