20代就活女子は「残業しない男性」を支持する 最新データに見る大学生の就業観と人生設計

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私生活の中には将来設計としての「結婚」や「育児」などをイメージしていることも容易に想像できる。ではそうした今の就活生はどのようなライフプランを描いているのか? 1月末に発表した「2019年卒マイナビ大学生のライフスタイル調査」(以下、ライフスタイル調査)には、就活生たちの仕事観や結婚観を浮き彫りにしたデータがいくつかある。いくつか紹介していこう。

報道などで多く見聞きし、学生たちの就業観にも影響を少なからず与えている働き方改革だが、ライフスタイル調査では、半数近い46.2%の学生が今後「残業時間が減る(無くなる)」と予想している。

さらに残業に対する見方にも変化が出ている。

「毎晩遅くまで残業しトップの成績を上げている」働き方を「すごくかっこいい」と感じる割合は減少傾向にある。たとえば、男子が男性社会人に対して「すごくかっこいい」と思う割合は、一昨年(2017年卒)は17.3%、昨年(2018年卒)は16.8%、今年(2019年卒)は15.3%と減少してきている。

残業しないほうがカッコイイ

反対に「時間内に仕事を終え、一切残業しない」働き方を「すごくかっこいい」と感じる割合は増加傾向にある。特に、女子から見た「時間内に仕事を終え、一切残業しない男性」を「すごくかっこいい」と思う割合は、一昨年の39.7%から今年は42.7%まで増加している。

全体として男女ともに残業を望まず、残業をしない働き方を理想とする傾向は強い。

さらに、育児と働き方のバランスについても、「時間内に仕事を終え、積極的に子育てする」働き方を「すごくかっこいい」と感じる割合は6~7割前後でここ数年ほぼ変わらないが、「子育てに専念するため育児休業を取得する」ことを「すごくかっこいい」と感じる割合は増加している。中でも、「子育てに専念するため育児休業を取得する」男性を「すごくかっこいい」と感じる女子の割合は、一昨年の45.4%、昨年の49.0%から、今年は53.4%と、初めて半数を超えた。

厚生労働省の雇用均等基本調査によると、2016年度の男性の育児休業取得率は約3.2%で、まだまだ取得率は低いままだが、厚労省のイクメンプロジェクトなど、積極的なPRの甲斐もあってか、男性の育休取得に対する女子の期待は高まっている。

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