仕事と結婚についての考え方にも特徴が見られる。
まず「結婚をするなら何歳ごろにしたいか」という問いでは、男子が平均28.3歳、女子が平均27.3歳と、ともに20代での結婚を望む傾向が見られた。社会全体は晩婚化の傾向にあるものの、現在時点での希望としては、20代での結婚を望んでいるようだ。
そして結婚後、「夫婦共働き」を希望する割合は、男子48.7%、女子69.5%だ。2016年卒から男子は5割弱、女子は7割弱で推移しており、一貫して、女子のほうが共働きを希望する割合が高いことが分かる。
厚生労働省の「専業主婦世帯と共働き世帯の推移」を見ても、今の就活生が生まれた1996年以降は、共働き世帯が専業主婦世帯を常に上回っており、半数以上が「親は共働き」という環境で育っている。そうした家庭環境も、共働きを希望する割合が多い背景にあるのだろう。
男子5割弱、女子7割弱が共働き希望
女子学生が共働きを選択した理由は、「仕事を続けることが生きがいになると思うから」(19.4%)、「それぞれ自分の仕事を持っていることが自然だと思うから」(14.8%)、「一方の収入だけでは生活できないから」(14.6%)という回答が上位になっている。
その一方で、割合としては少ないとはいえ、「主に相手の収入のみで生活するのが望ましい」とする女子も21.0%いる。それなら、専業主婦的な志向を持つ女子学生と、共働きや自分の収入で生活する事を望む女子学生には、どのような違いがあるのか。
男女別に、共働き志向や自活(自分の収入のみで生活する)志向など、5つの区分(「共働き志向の男子」、「自活志向の男子」、「共働き志向の女子」、「自活志向の女子」、「専業主婦志向の女子」)に分け、それぞれの思考や、ライフスタイルにどのような違いがあるのかを確認した。
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