40代で「折れない心」にみるみる変わる5習慣 「レジェンド葛西紀明」が実践!秘訣は?

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もうひとつ私が実践していることは、できるだけ「プラスの言葉」を使って「マイナス思考」を遠ざけることです。

「マイナスの言葉」は自分にもまわりにも言わない

【5】「プラスの言葉」を使って「マイナス思考」を遠ざける

仕事がうまくいかないときなど、つい「もうダメだ」「どうせ自分なんか」「疲れた」などという「マイナスの言葉」を言ってしまいがちですよね。

でも、この「マイナスの言葉」を言うのがクセのようになってしまうと、ますます「マイナス思考」になってしまい、脳も心も疲れてしまいます

こんなとき、私は「大丈夫、できる」「なんとかなる」「今日も頑張った」というような「プラスの言葉」を一言でも多く言うようにしています。そうすることで、「マイナス思考」が消えていき、「プラス思考」になれるからです。

また、これは自分に対してだけでなく、他人に対しての言葉でも同じなので、まわりの人に言葉をかけるときも気をつけるようにしています。

【40代で「折れない心」にみるみる変わる5習慣】
・とにかく「脳を疲れさせない」
・「仕事(練習)を一切考えない時間」をつくる
・日常の中に「楽しみ」を取り入れる
・「苦手な人」と付き合わない
・「プラスの言葉」を使って「マイナス思考」を遠ざける

20代の頃のように「がむしゃらに頑張る」ことを続けていたら、40代になる前に、体だけでなく心も折れてしまっていたかもしれません。

現在は、できるだけ「脳を疲れさせない」工夫を取り入れることで、体と心にかかる負荷を減らし、「疲れない体」のみならず「折れない心」をつくるように心がけています。

40歳を過ぎても、逆境や苦難に負けない「折れない心」をつくることはできる――。それは「工夫次第」でみなさんもきっとできると、私は信じています。

葛西 紀明 スキージャンプ選手

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かさい のりあき / Noriaki Kasai

1972年6月6日、北海道下川町出身。株式会社土屋ホーム、スキー部選手兼任監督。2014年ソチ冬季オリンピック個人銀メダリスト。1992年のアルベールビル・オリンピックに19歳で初出場。以来、リレハンメル、長野、ソルトレークシティ、トリノ、バンクーバー、ソチ、平昌と史上最多、計8回の冬季オリンピックに出場。スキージャンプ選手としては異例ともいえる20年以上のキャリアと、40歳を超えてなお一線級の成績をマークすることから「レジェンド」と称され、国内外から尊敬を集める。冬季オリンピック8大会連続最多出場記録、ワールドカップ最年長優勝記録、冬季オリンピックスキージャンプ最年長メダリストなど5つのギネス世界記録をもつほか、2014年の新語・流行語大賞では「レジェンド」がトップテン入りし広くファンを得る。

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