その一方で小林さんとしては、今の会社に職場としては満足されているようですから、何も転職をして新しい職場と新しい対象製品や分野を探すということではなく、前提は今の職場における部署移動ということでしょう。
また、製品化までの時間軸がそこまで長くはないことを考慮すると、次回従事する仕事が小林さんにとって最後の分野というわけではなく、またさらにその次の製品や分野を選定する必要に迫られる可能性が高いのでしょう。
方向性の整合が取れているかを確認する
そう考えますと、特定の製品や分野ありきではなく、現在の会社における開発や製品化方針をまずは理解したうえで、都度従事したい製品なりを自分の判断基準に応じて見つけることを考えるべきです。
会社の方針を確認し、長期の研究開発だけではなく、小林さんが理想とするような時間軸のものが今後も複数出ることを確認することで、まずは会社の方向性と小林さんの方向性の整合が取れているか否かをまずは確認する。
これが最初のステップです。
そもそもその方向性に相違があれば小林さんが望む仕事は巡ってきませんから、まずはこの確認から開始すべきなのです。
それが確認できれば、次は可能であれば会社が手がけている製品化や開発マップのようなものを取り寄せ、どの製品であれば小林さんが望む時間軸での市場投入が考えられているかを確認します。
小林さんが現在の会社で継続的に勤務することを前提としていますから、会社における開発のパイプライン上に何が乗っているのかを理解しておくことは、いずれにせよ必須です。
そのうえで、その中から最終消費者たるユーザーに近い製品はどれか、そういったポジショニングの確認などを通じて小林さんが譲れないそのほかの要素を満たす分野はどれかを探す。
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