「ほぼ日」の母が、40代で最高に輝ける理由 母の正念場は、言い訳のきかない40代?

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新たな仕事を探していると、世界有数の製薬会社ノバルティスファーマでポストが見つかった。

「ヘルスケアの領域なら少々土地勘もあるのでお役に立てるかなと思って、転職することにしました」

でも、このときはまだ、自分のやりたいことは何か、よくわからなかったと言う。

ノバルティスに移り、人事企画部マネジャーとなると、また転機がやってきた。第1子の妊娠だ。

「子どもはいつかは欲しいと思っていたけれど、自分のキャリアへの欲望を優先し、後回し、後回しにしてきた。仕事のペースが少し緩やかになったこの時期に妊娠できたのは、ラッキーでしたね」

支えになった、ワーキングマザーたち

2004年4月に、わずか4カ月の産休・育休を経て復帰。育児のために仕事のペースを落とすことは考えなかったのか?

「思わなかったですね。育休中、同時期にビジネススクールに通っていた女友達と集まる機会があったんです。そうしたら私、会社を離れてまだ3カ月しか経っていなかったのに、全然、面白くない人になっていたの。だって、ほかのみんなは、前向きにいろんな仕事に取り組んで、情報感度も高くて、話が面白いんだもの。こんなツマラナイ自分は嫌だって思いました」

また、マッキンゼー時代に「ワーキングマザーのいいサンプル」をたくさん見てきたことも、早くに仕事復帰するモチベーションになったと、振り返る。

「マッキンゼーに入るまでの私は、仕事と育児は二律背反だと思っていた。仕事を頑張れば育児がおろそかになるし、育児に集中すると仕事が駄目になると、ね。でも、マッキンゼーには時短を活用したり、自分の専門に特化したり、あるいはフィリピン人のナニーに子どもを預けてバリバリ働いたり、やり方は人それぞれだけど、育児のせいで、仕事の水準が下がった人は誰もいなかった。その事実を知っていたのはラッキーだし、心強かったですね」

人事で次世代リーダー候補の発掘と育成の仕組みを立ち上げるなどの実績を作った篠田さんの元には、復帰後、社内オファーが2つも来た。

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