ゴルファーの夢「エイジシュート」の醍醐味 シニアゴルフでは何度も達成の瞬間が訪れる

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たとえばパー54のショートコースなら、筆者も可能性があるかもしれないのですが?とたずねると、「あくまで(個人的な)ゲームとしてなら構わないと思います」と苦笑いし「今回の大会では距離を短くした部門も新設します」と話した。

「これからは団塊の世代がエイジシュートを狙える年齢になってきます。飛ばなくなって、パーオンできなくなって、つまらなくなってゴルフをやめる。友人が行かなくなると、自分も行かなくなる。それはゴルフ界にとってよくないと思います。4800ヤードぐらいのコースであれば、エイジシュートを目指すという楽しさを味わえると考えました。シニアの方々がゴルフ場に出かける目標になるようにしたい」というのが、男子4800ヤード以上、女子4000ヤード以上とコースを短く設定した「チャレンジ部門」だという。

先述した条件には当てはまらないが、認定証はもらえる(楯はなし)。予選参加費3000円とゴルフ場のプレー費がかかるが、挑戦したい方はまだ間に合うかもしれないので問い合わせをしてみてはいかがだろう。

無理な夢ではないことも楽しみになる

「ハードルを下げることで、ゴルファーの励みになるようにしたい」というのが、協会の考えでもあるそう。「たとえば、30代、40代の方にはハーフ(9ホール、パー36前後)で認定することも考えています」という。筆者は年齢的に合わないので残念だが、パー72の半分ぐらいの年齢の方なら、18ホールでのエイジシュートまでの途中目標として、達成感はあるかもしれない。

ただ、あまりハードルを下げ過ぎては「夢」ではなくなってしまう。

「そのあたりをどう決めるかが必要だと思います。ただ、無理な夢ではないということも、ゴルフをする楽しみになるのではと思います」と稲田代表理事。「夢」が少し近づいている気のする方、初夢で見られるかもしれない。

(文中一部敬称略)

赤坂 厚 スポーツライター

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あかさか あつし / Atsushi Akasaka

1982年日刊スポーツ新聞社に入社し、同年からゴルフを担当。AON全盛期、岡本綾子のアメリカ女子ツアーなどを取材。カルガリー冬季五輪、プロ野球巨人、バルセロナ五輪、大相撲などを担当後、社会部でオウム事件などを取材。文化社会部、スポーツ部、東北支社でデスク、2012年に同新聞社を退社。著書に『ゴルフが消える日 至高のスポーツは「贅沢」「接待」から脱却できるか』(中央公論新社)。

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