プロゴルファーにとってもエイジシュートは特別らしい。今年の「日本シニアオープン」で68をマークした68歳の海老原清治は「プロでも出る人は出るけど、出ない人は出ない。ドキドキしちゃうんだよ、成立しそうになるとね。でも、その緊張感がいいし、目標があるから若くなれるんだよ。この歳で1センチでも2センチでも飛ばしてやろうと思っているんだから」。
小川にしろ、海老原にしろ、エイジシュートの目標があるから健康管理をし、技術も向上させようとする。しかも、たいていの試合で5万~10万円程度の「賞金」がでて、表彰される。プロの世界でもエイジシューターは特別な存在であり、プロフェッショナルの証でもある。
ゴルフをする元気なシニアを作るには
では、アマチュアは難しいのだろうか。「エイジシュートで生涯ゴルフ」をキャッチフレーズにしている一般社団法人「日本エイジシューター協会」に話を聞いてみた。
協会では、エイジシュートの認定・公認を行っている。稲田賢一代表理事は「目的は、ゴルフをする元気なシニアを作ること」という。認定するには、条件がある。男子は6000ヤード以上、女子は5000ヤード以上のコースで達成すること。そのスコアカードに同伴していた人(マーカー)がサインをして、年齢を証明する書類と一緒に協会に送れば、認定証と盾が授与される。会員(年会費1万2000円)は無料、会員外でも1500円で楯と認定証を手にできる。
現在、協会認定のエイジシューターは36人。エイジシュートに挑戦する公式大会も実施している。「全日本エイジシューターマスターズゴルフ選手権」(スポーツ庁後援)で、自分の年齢をハンディキャップにする大会の中で、エイジシュートに挑戦する。今年は12月4日から来年1月9日までの間に関東、関西、中部の6会場で予選を行い、来春には決勝大会を行う。
以前、ゴルフ仲間の友人から「エイジシュートは距離とかパーなど正式な規定はない」と聞いたことがあった。稲田代表理事によると「歴史的には詳しいことは分かりません。我々の協会として認定する条件が、設定したコースの距離ということです」という。
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